毎週水曜日に発売されている週刊少年マガジンにて連載されているはじめの一歩は、1989年から連載されている人気ボクシング漫画で、自分も含め「マガジンは一歩だけ読んでいる」って人も多いんじゃないですかね。
入れ替わり激しい週刊少年誌において不動の立ち位置というか30年以上も連載されていることもあり、楽しみというよりも惰性で読み続けている人も多いんじゃないでしょうか。自分もそうです。「マガジンを読んでいる」というよりも「一歩を読んでいる」人間です。
それだけ思い入れがあるんですが、そのはじめの一歩が、2025年1月29日発売号に掲載されたROUND1481にて「大炎上」しています。
一体なぜ炎上しているのか、詳しく紹介していきましょう。
なぜ【ROUND 1481】が大炎上しているのかといえば、その内容がこれまでの読者を「悪い意味で」裏切ってしまったからです。
ネタバレを含みますので、まだROUND1481をご覧になっていない方はご注意ください。
X(旧twitter)のトレンドに「はじめの一歩」が掲載されているのも久しぶりに見ました(笑)
中居正広氏の問題、さらには週刊文春がしれっと問題の根幹部分を訂正したことが話題となっている御時世に、ひっそりとはじめの一歩がトレンド入りしています。
そうなんです。炎上という言葉を用いましたが、正確には「愛想をつかされた」もので、「なんでだよ!」よりも「もういいかな」的な意見が多々見受けられます。
もちろん手厳しい声もあります。
かなり手厳しい声も聞かれますが、長年読んできた者としても「分かる」と思わされるものばかりです。
なぜこのような状況になっているのかといえば、世界戦にチャレンジしていた間柴が負けたためです。
間柴は初登場時は「陰な雰囲気の敵キャラ」でしたが、その後は勝利を重ねてステップアップする姿が描かれるなど、もはや「主役格」の一人でした。
その真柴があと一歩というところでの逆転負けで、思わぬ形ではじめの一歩が話題となりました。
このような形で炎上してしまった背景には、はじめの一歩の「これまで」が関係しています。
個人的な見解ですが、これまで真摯に連載されていた漫画であればこのような形で炎上・話題になることはなかったかなと思っています。
しかし、これまでもはじめの一歩は引き延ばしがひどい、ページ数が少ない・休載が多いってことで幾度となく紛糾されていました。
つまり、火種がくすぶり続けているような状況でした。
実際、自分自身も週刊連載を追い続けることが負担でした。というのも、一歩以外マガジンを読んでいないのでweb版で読んでいるんですけど、アクセスしたら休載だったりってケースが多いんですよね。
さらにはなかなか進まないので、2~3ヶ月おきに漫画喫茶で単行本を読むのが定番となっていました。
単行本で読むとそれなりにスムーズなのでいいんですけどね(笑)
ただ、毎週楽しみにしていた読者にとってはページ数がすくなかったり休載が多かったりはやっぱりヘイト・ネガティブなものを蓄積させていたと思うんですよ。
手厳しい声ではありますが、読者としては頷けるというか。
この「月刊に移れ」って声は結構あるんですよね。
これまで楽しんでいた漫画がダラダラ感が出て、かつページ数も少ないし休載も多いってことで、自分もなんとなく惰性で読み続けている側でしたけど、今回の展開は「熱意をもって読み続けていた層」以外の、「これまで読んでいたから読み続けていた」っていう惰性層に大きな影響を与えるような気がしてなりません…。