Webライターにとって、ランサーズやクラウドワークスなどの、いわゆるクラウドソーシングはとても心強いものではありますが、一方ではデメリットもあります。自分自身、ランサーズの合計報酬は1,500万円を超えるなどかなりお世話になっていますが、決してメリットだけではありません。
そこにはやはりデメリットもあります。
そこで、あくまでも個人的な主観でのクラウドソーシングのデメリットを紹介します。
一般論ではなく、自分自身が利用する中で感じたクラウドソーシングのデメリットを紹介します。
大前提として、「デメリットがあるからだめ」だと言いたいのではなく、デメリットもあるけど、その点を踏まえて利用するのが良いってスタンスです。
クラウドソーシングを活用しているクライアント様もまた、様々です。Webライターを含めたフリーランスを上手く活用しているクライアント様もいれば、まだまだクラウドソーシングの使い方が良く分かっていないクライアント様もいます。
まだまだ慣れていないクライアント様の場合、指示が曖昧だったりどこまでこちらに言って良いのか分からないんだろうなと感じたりなど、どうしてもコミュニケーションが円滑に進まないなと感じる音もあります。
この点に関してはある程度こちらも意識するというか、慣れていないからこそこちらが会話をリードしたり、指示をもらいたい部分をしっかりと伝えたりなど工夫をしているつもりではありますが、それでも上手く意思疎通できなかったり、急に音信不通になってしまったりってケースもありますね。
クライアント様がお仕事の募集欄に「途中で音信不通にならない方」って記載しているケースもありますけど、個人的にはこれはWebライターだけに限った話ではないというか。
実際、報酬の獲得までかなり時間がかかってしまったケースもあります。
慣れ・不慣れの問題は仕方ないですが、クラウドソーシング上ではあっても仕事だと思うので、とりあえず一つの案件が終わるまではしっかりと向き合ってもらいたいとは思いますよね。
これは結構多い印象ですね。
「記事の依頼をしたい」みたいに言われると、こちらとすれば嬉しさはもちろんですけど、その分のリソースをしっかりと確保しておきたいじゃないですか。
それが寸前になって「やっぱり不要になった」とか「予定が変わった」とか。こういった形で連絡をくれるならまだしも、何もアナウンスがないケースもありますね(苦笑)
まぁ「依頼したい」の段階は正式契約ではないので何とも言えないんですけど、せめて「やっぱり不要になった」くらいはアナウンスしてもらいたいなとは思いますよね。
こういった形での予定変更は結構あるんです。予定していた記事数が少なくなったりとか、こちらのリソースが変わるようなケースは結構ありますね。
Webライター側とすれば仕事をもらう側なので何も言えませんが…。
クラウドソーシングはクライアント様もWebライター側も評価制度があるんですよね。
それまでの実績は大切な部分だと思いますし、特にWebライター側にとっては名刺代わり的なものだと思うんですよ。
新規のWebライターよりも多くの実績のあるWebライターの方が信頼性は高まると思いますしね。
ただ、その評価に関して怨恨というか、かなり恨みつらみでつけてくるクライアント様もいますよね。
もちろん極々少数ではありますけど、納品物とはまた違った部分で評価されたり(苦笑)
こればかりはもう仕方ないですよね。
さらに厄介なことに、悪い評価って付けた側がクラウドソーシングにログインしなくなったとしても消すことが出来ないんですよね。
もちろん自分にも一桁ではありますけど悪い評価があります。
その多くが、成果物への評価ではなくてやり取りの中での揚げ足取り的なものなんですよね。
これ、何が言いたいかっていうと結局Webライター側はクラウドソーシングで悪い評価を付けられることを恐れて言いたいことが癒えなかったり、渋々無理な要求に応えなければならなかったりってことがあるんじゃないかなと。
個人的に、既にログインしなくなったようなクライアント様だったり、悪い評価の多いクライアント様からの評価にはそう記してもらいたいと思いますよね。無理な要求をされるから「それは当初の指示に入っていない」と告げて「言うこと聞かないWebライター」みたいに評価されてしまうリスクもあるんです。
仕事は「依頼する側・受注する側は平等」なんて言葉もありますけど、クラウドソーシングの世界では平等ではないですね。
クラウドソーシングそのものも、仕事をこなすワーカーよりもクライアント様を大切にしているのが伺えますが、お金を出す側がいなければワーカーだって集まらないことを考えると、クライアントを大切にするのも当然なんです。
つまりはWebライターはかなり立場が低いってことですね。
デメリットという程大きなものではないかもですけど、いくつかクラウドソーシングで困るというか、ちょっと…と思う事があります。
その点についてもいくつか私見を述べさせていただきましょう。
クラウドソーシングにおけるタスク作業は早い者勝ちの作業で、基本的には「手軽な作業」だと思うんですけど、中には結構大きな案件もあったりするんですよね。
「軽いアンケート」「サイトの調査」とかではなくて、それこそ4,000文字以上の案件とかもあるんです。
報酬は1文字1円程度だったり、タスク作業の中では比較的高額案件ですけど、まず、クラウドソーシングのタスク作業って時間制限があるんですよね。
「作業開始」を押してから1時間経過すると、再び誰でも応募できる状態になっちゃうんです。
その次も自分が再度申し込むことは出来るんですけど、つい作業に夢中になってしまうと、時間切れになっていたことに気付かず、自分から作業の権利がなくなって時間のムダになってしまったってケースもあれば、結構初期なんですけど、長文のタスク記事を出したら非承認になってしまったんです。
プロジェクト作業とかだと修正作業となりますけど、そのタスク作業は修正とかではなく、非承認だったんです。
非承認なのは仕方ないですけど、なかなか割り切れないですよね(苦笑)
せめて「何が悪いのか」を踏まえての修正指示を出していただければいくらでも対応する予定ですし、リスクヘッジとして一応クライアント様にその旨をメッセージでもお伝えしたんですけど、特に返事はなくただ非承認になっていたんです。
これ、穿って見方をするととりあえずテキストは相手に送っているんですよね。ってことは、クライアント様は非承認にして報酬は支払っていないけど、でも成果物はゲットしているんです。
「非承認にしたようなクオリティは使えない」って考えてくれているならいいですけど、悪質な業者であればそれで安価に記事を大量に集めることができちゃいますよね。
こういった点から、最近はタスク作業はあんまりしていないですね。
あまりにもWebライター側のデメリットというか、リスクが大きいなと…。
これもデメリットというよりもWebライターの立場の弱さというか。
クラウドソーシングっていわば仲介手数料がかかるんですよね。ランサーズだと16.5%、クラウドワークスだと20%。
これについては個人的にはリスクヘッジだったりシステム使用料だから「あり」だと思っていますけど、問題はここからなんです。
例えば「1文字1円」と言われたら、単純に5,000文字で5,000円って思いますが、ここからシステム手数料を引かれると、クラウドワークスだと4,000円、ランサーズだと4,300円くらいですかね。
さらにクラウドソーシングだとここから消費税がかかるんですけど、相手の要求がシステム手数料・消費税込みってケースもあるんです。
本来であれば、クラウドワークスだと4,000円に、ランサーズだと4,300円に消費税が加算されますが、それが込みだと。
そうすると、消費税を入れて5,000文字5,000円を相手が支払うことになるので、こちらの手取りはさらに低くなりますね。
まぁこれも仕方ないんですけど、これを後から告げてくるクライアント様もいるんですね。
初めからそう言ってくれればこちらも判断できますけど、いざ支払いの段階でそういったことを告げてくるクライアント様もいます。
その段階で「いや、それなら引き受けません」はなかなか言いにくいですから、そうするとかなり割安で案件を引き受けることになってしまうんですよね。
「相手がお金を出しても良いと思えるような高品質の記事を賭けるWebライターになれ」って主張する方には反論の余地はありません。自分がそうではないWebライターなので、それでなかなか交渉できないことで困っているという話ですから…。
最近思うのが、クラウドワークスにせよランサーズにせよ、募集の案件があってもキャンセルになってしまうものが多いんですよね。
クライアント様の自由な部分ですし、プロジェクトとして選定者を決めるのではなく、締め切り前の段階で選定して、プロジェクトをキャンセルするってパターンもあるとは思いますけど、それを差し引いてもキャンセルが多いんじゃないかなと。
まぁこれもクラウドソーシングは仕事を任せるクライアントがいてこそなので仕方ないんですけど、そうすると仕事にありつけないだけじゃなくて、応募文を作成するリソースが毎回ムダになっているってことですよね。
これらを踏まえると、クラウドソーシングはWebライターにとって有用ではありますけど、あまりにも頼りすぎるのは良くないなって思いますよね。
たまにチラっと見て、良さそうな案件があれば軽く応募する。藁にすがる思いで応募するんじゃなくて、あくまでも「当選すればよいな」くらいの軽い気持ちで活用するくらいが良いのかもしれないですね。
クラウドソーシングだけに頼るのは難しいというか、副業のWebライターならまだしも、本業で取り組むWebライターにとってはちょっと厳しいんじゃないかなと。