Webライターとしての失敗談は数えきれないほど多いです。
参考になるかは未知数ですが、これからWebライターをと考えている人にとっては参考になることもあるかもしれないのでご紹介します。もちろんあくまでも「自分自身の」失敗談です。スキルのある人であれば防げたであろうことも多々あると思いますので、その点を踏まえてご覧いただければなと思います。
Webライターとしてかれこれ15年程活動している身です。成功体験だけの訳がありませんよね(苦笑)
とにかく多くの失敗体験があります。ここではそれらをご紹介していきましょう。
これはWebライターとして活動したかなり初期でのことですね。
まだまだクラウドソーシングもない頃で、いわゆるWebライターの求人募集掲示板を見かけてコンタクトを取ったとあるクライアント様との間で起きました。
そのクライアント様からとある記事を作成してもらいたいとご依頼をメールで受けました。
それを受け、こちらは記事作成をしていました。
納品しては「次はこれを」と言った形で案件を引き受ける関係だったのですが、とあるタイミングで急に「それは不要だ」と言われたんです。
「???」ですよね。
確かにメールで依頼を受けたんですが、「不要になったので受領しません。そちらで使ってください」と。
これはWebライターの弱点でもあるんですけど、納品物の使いまわしがほぼ出来ないんですよね。
他の産業であれば、他の販路でって形もできると思うんですけど、Webライターの記事作成って格好良く言えばオンリーワンというか、オーダーメイドじゃないですか(笑)
全く同じ条件での記事作成案件なんてそうそうないんです。
だから「そちらで使ってください」と言われても用途なんてないんですよ。
もちろんその記事たちはお蔵入り。
その時のことは今でも覚えています。
「入れ違いになっちゃったんですかね?その後キャンセルのメールを送信していますよ」
みたいなメールが来て「こちらでは不要なのでそちらで使ってください(笑)」って。
まず、そんなキャンセルメールは来ていないんです。さらに文章最後の「(笑)」が何とも言えないですよね。
ただ、これは本当に腹立たしく悔しいお話しではあるんですけど、よい経験だったなとは思います。
やっぱり全員が全員、しっかりしたクライアント様ではないってことですよね。
ただ、こういった形で「文章で指示を受けた後にキャンセルされる」っていうのはそうそうないんです。
ましてや「送ったよ」と虚偽のメールを送るような人はそうそういないですね。
ただ、この時の経験のおかげでちょっとでも怪しいなって思うようなクライアント様とは長い付き合いは敬遠しています。
これは結構多いです。
Webライターって基本的にはテキストでのやり取りで「分からないことがあれば聞いて下さい」ってスタンスなんですよね。
さらにはタイムパフォーマンスを高めるためには、スピード感も大切なんです。
だから何かあった際に問い合わせるのは、できれば避けたいんです。もちろんあまりにも解釈が難しいものは問い合わせていますけど、そこまで難しいものではないと思って作成したら「実は違う」ってケースは結構あります。
この場合も、さっきも言いましたけど「間違えて作ったテキストの納品先」は他に存在しないんです。
勘違いだとしても、結局はそれを受け入れるしかないんですよね。
例えば加筆するってご依頼で、「1つの項目2記事ずつ」って言われたんです。
それで項目ごとに2記事ずつ作成したら「既存の項目と合計2記事ずつって意味」だったと。
ということで、自分の作った記事はいくつか無駄になりました。この記事を他で買い取ってくれる業者でもいれば話は変わりますけど、そんな人いないですしね。
こういった「確認するまでもないと思っていたことの勘違い」は、ちょくちょくあります。
でも、そこで「いやいや、そちらの指示が悪いんだからお代はもらいますよ」と言えないのがWebライターの立場の低さですよね。
これも結構多いです。
特に多いのが、リピートですね。
やっぱりリピートは嬉しいんですよ。前回のやり取りを経てってことは、信頼を獲得したとも言えるじゃないですか。
それでリピートってことで引き受けたら、前回の案件と微妙に異なるものだったり、得意カテゴリーとは異なるものだったので苦戦するってパターン。これもちょくちょくありましたね。
以降はリピートではあっても、まずはどのような案件なのかを確認するようになりました。
安請け合いは、結局お互い不幸になるというか(苦笑)
忙しい時なんかは一度取引したことがあるとついつい「お任ください」って言ってしまいがちでしたけど、その失敗以降はリピートではあっても案件の確認は必ずするようになりました。
いろいろと失敗を繰り返す中で自衛策というか、「これは意識すべき点だな」って点もいろいろと見えてくるようになりました。
他のページでもお伝えしていますが、Webライターのお仕事そのものが減少傾向にあるため、尚更失敗は命取りというか、それでクライアント様から「もうこのWebライターはいいや」と思われてしまったら、貴重なチャンネルを一個失うことになります。
それを避けるために、失敗しないためのコツというか自分自身が心がけている点をいくつかご紹介します。
Webライターとしてのお仕事が減少傾向にある中では苦渋の決断ではありますが、結局自分のあまり知らないジャンルだったり、安請け合いだったりはしないようにしています。
これはやっぱり自分のモチベーションもありますし、何より結局無理にお仕事をしても良い成果につながらない点が挙げられますね。
お仕事は貴重です。今のご時世、喉から手が出るほど貴重なものではありますが、自分の不得手や無知なジャンルに取り組んだところで、結局クライアント様が納得のいくクオリティに仕上げるのって難しいんですよね。
そうすると、
この悪循環というか。
だったら初めからそういった仕事を受けない方がいいかなって結論に至りました。
Webライターのお仕事に限った話ではないですけど、やっぱりモチベーションって大切なので、モチベーションが低下しやすい「良く分からないジャンル」のお仕事は控えるようにしています。
これも自分自身で心がけています。
自分自身、そこまで勤勉ではないというか、どうしても「後回し」にしてしまいがちなんですよね(苦笑)
夏休みの宿題もギリギリまでやらないタイプでしたけど、Webライターのお仕事でも納期を聞いて、「余裕があるな」と思った時、昔はどうしても後回しにしていました。
でも、ここ数年は納期ギリギリで取り掛かるんじゃなくて、余裕を持って取り組むようにしています。
これはもうどれだけ長いお付き合いのクライアント様でもです。
こう考えるようになった理由は大きく二つですかね。
まずは日常生活との兼ね合い。日常生活で何が起きるか分からないというか、「これは納期まで余裕がある」と後回しにしていると、例えば親族の葬式が入ったりとか、身内に病気があったりとか。
そうすると、結局納期に間に合わなくなってしまうんですよね。
もう一つは、納期ギリギリだと疑問が出た時に問い合わせて間に合わなくなる点ですね。
特にこれは継続案件で心掛けています。
継続案件だから「いつも通りだろう」と思っていると、微妙に形式が異なっていて、自己判断が難しい部分がある。それで問い合わせると、納期までに間に合わなくなるってパターンもありましたね。
結局ギリギリで入稿するよりも、余裕を持って入稿した方がクライアント様にとっても都合が良いと思うんですよ。
だから納期ギリギリではなく、スピード感を持って取り組むようにしていますね。
そうすれば、納期内でいろいろと挽回できますしね。
Webライターで大切な点の一つなんじゃないかなって思っています。
いつかもお伝えしましたけど、Webライターのお仕事って「代筆」なんですよね。
自分の書きたいことを書くお仕事じゃなくて、クライアント様が求める文章を代わりに書くお仕事なんです。
だから自分自身で勝手に判断しないようにとは思っています。
少しでも分からない点は問い合わせる。これはもう徹底していますね。
クライアント様とすれば面倒に思うかもしれませんが、自己判断が間違っていた場合、結局お互いが不幸になるというか。
二度手間になってしまうのでリソース的な問題もありますし、自己判断して間違えていた場合、「勝手ばことをしているWebライター」と思われてしまいますよね。
だから本当に些細な事ではあっても、自分で判断できないことは問い合わせるようにしています。
これが結局ミスの防止にもつながるんじゃないのかなって思いますよね。
その点では見本を見せてもらうことも大切ですね。「こういった形で」と言われても、よく分からない場合もあります。むしろ新しいお付き合いが始まる場合は多いです。
その場合、見本となるようなページを提示してもらうようにしています。
最近は少ないですけど、「お任せします」と伝えてくるクライアント様には、より具体的な指示を求めます。
なぜなら、「お任せします」と口にするクライアント様程、修正指示が多いんですよね(苦笑)
もちろん誤字・脱字の修正はそれはもう当然ですけど、例えば記事構成など、いわゆる「任せます」の部分を「ここはこうしてもらいたい」「これならこうで」など、あれこれ言われるとやっぱり二度手間なんですよね。
それなら初めから「ここはこう」って言ってくれた方が良いじゃないですか。
だから「お任せします」は信用しません(笑)