Webライターのお仕事は記事を書くことですが、かつて記事を書くお仕事といえば「ライター」のものでした。もちろん現在もライターはいますが、紙媒体や各種メディアがWebサイト展開してコンテンツを掲載している以上、ライターとWebライターの線引きは曖昧なものになっています。
じゃあWebライターにライターでは当たり前の取材のお仕事はあるのか。そんな疑問をお持ちの方もいることでしょう。そこで、Webライターのお仕事に取材のお仕事はないのか、語っていきましょう。
Webライターのお仕事の中にも取材のお仕事はあります。オンラインでお話を聞くって案件もあれば、現地まで足を運んで取材するってものもあります。自分自身、取材経験はいくつかあります。
そこで思ったのはWebライターのお仕事とは似て非なるものだなという点ですね。取材のお仕事は一般的なWebライターのお仕事のように、自分だけで完結するお仕事ではないんです。相手の要望等を聞いて記事にするんです。当然ですが、そこにはある程度思いというか、取材の根底には自社の宣伝・広報的なものがあるんです。
それこそ時事問題のジャーナリストのように、取材対象と激しい口論に発展するんじゃないかと思われるようなやり取りはありません。ただ、取材の場合カメラが必要ですね。いわゆるミラーレスというか、最近はスマートフォンのカメラの画質も素晴らしいものにはなっていますけど、やっぱりそこはメリハリなんでしょうね。初めて取材案件をこなした際には「スマホのカメラはNG」でした。まぁ今ではスマートフォンでもありかもしれまえんが。
あくまでも体感的なものですが、取材のお仕事は他のWebライターと比較して狙い目というか、応募者数は少ないです。クラウドソーシングにもたまに取材案件が掲載されますが、応募者数を見るとさほど多くはありません。単価としては一般的なライティング案件よりも高額に設定されているものが多いです。
時間的な拘束もあるとはいえ、個人的に「かなり魅力的」と思えるような報酬ですけど、応募はあんまりないんですよね。やっぱり「リアルで拘束される」って点なんでしょうね。それに取材の場合、当たり前の話ではありますけど場所が限られています。例えば「都内の取材」であれば、都内にアクセスできる人に限られます。
いくら交通費を支払うって案件ではあっても、それこそ北海道や沖縄からの交通費ってなると躊躇してしまうクライアント様も多いでしょう。でも近郊からであれば交通費もさほど高くはないですしね。
まぁ交通費の事情よりも応募者側の都合もあるでしょうね。この案件を踏まえると、Webライターが増えているとされているのは、場所とを問わずにお仕事をこなせる点が人気なんでしょうね。
取材ができる環境であれば、取材案件は狙っていくのもありです。
単価が高く、競合が少ないです。さらに、「取材経験あり」って肩書も加わります。
Webライターとしての活動に幅が出るのは間違いないというか、むしろその肩書を武器にクラウドソーシングだけではなく、出版社や地域系メディアみたいなクラウドソーシングでは仕事を募集していないところでのお仕事にありつける可能性も出てきますね。
取材ライターに必要なこととしては、実際に自分が思ったのは以下の点です。
これらはいわばWebライターとの違いでもありますね。それぞれ詳しく紹介していきましょう。
Webライターって、極論ですけど案件に対してさほど知識がないとしてもWeb上でいくらでも調べることができるじゃないですか。その点ではWebライターって文章力よりも調査力だったりまとめる力が必要だと思うんですけど、取材の場合って対象者を前に「その場で調べる」は失礼ですよね。
対象者を前に実は何も知らなくて、その場でスマホやモバイル端末で調べるは、さすがに失礼極まりないですよね。だから取材の場合、取材対象のことを事前にしっかりと調べておくことが重要です。取材でどれだけ根掘り葉掘り聞けるかは結局知識次第です。
取材は「人と喋る」ものなんです。だからやっぱりコミュニケーション能力が必要になりますよね。
もちろんWebライターもコミュニケーション能力がなければ仕事を獲得したり、円滑な仕事の確認ができませんけど、ただ極論ですが事細かいご指示を用意してくれているクライアント様であれば、それこそテキストだけで把握できるのでコミュニケーション能力はさほど必要ありません。
でも取材はリアルタイムでのコミュニケーションです。相手の顔色や言動を察して質問したり、より深く突っ込んだりとか臨機応変さが求められますよね。この点はWebライターには不要な部分なので、その点ではやっぱりWebライターと取材ライターは似て非なる存在なのかなって気はしますよね。
これはもう「取材するから」とかではなく、外で人と会うってことでの身だしなみですよね。Webライターが在宅でお仕事をする限り、身だしなみに気を使う必要はありません。
Web会議があるならともかく、テキストを作成するだけであればタンクトップだろうが裸であろうが、それは全く問題ありません。ただ、人と会うならそういった格好は許されませんよね。
それこそ長年本業でWebライターに取り組んでいるとフォーマルな格好の必要性がなくなるので、いざそういった「しっかりとした格好」が必要な時にかなり困るんですよね(苦笑)
これはもう「取材ライターの心得」というか、社会人としての一般常識の部分ではありますが、在宅のWebライターとは違う部分ということで、しっかりと弁えておかなければならない部分ですね。
取材案件のお仕事の流れとして、応募までは他のお仕事と同じですが、他のお仕事とはちょっと流れが異なります。
といった流れですね。
それぞれ詳しく紹介していきましょう。
これはクライアント様との打ち合わせですね。
クライアント様から、取材する対象についてだったりテーマだったり、取材に向けて、さらには取材から何を聞き出して、どういった方向性の記事にするのかって部分の打ち合わせですね。
個人的にここでしっかりと確認しておくのはNGの部分ですね。「して欲しい」に関してはクライアント様から必ずレクチャーしていただけます。それこそ取材のテーマですしね。でもNGって言ってくれるケースもあれば、あんまり言ってくれないというか、見落とされがちな点なんです。
でも、実際に取材するとむしろNGの方にこそ気を使うんです。やっぱり「して欲しくないこと」はすべきではないですしね。だから仮にクライアント様からその点について何もレクチャーがないとしても、必ず確認しておくべき部分です。
実際の取材ですね。打合せに沿って取材を行います。あくまでも個人的な見解ですけど、そこまで難しいものではないかなと。むしろ事前の取材の方が重要ですね。
事前の取材でいろんなシミュレーションすればするほど取材そのものが楽になりますね。ただ、取材は「なまもの」というか、やっぱりお相手のあることなので、お相手次第な面はありますよね。
どれだけしっかりと打ち合わせしたとしても、それはあくまでもベースであって「必ずそうなる」って保証されているものではないんです。
その点でもやっぱりコミュニケーション力というか、相手の空気を読んだり、相手の真意を理解したり、予期せぬ出来事に対しての対応力が必要になりますね。
基本的に、取材を基にしたものですね。ただこの点もやっぱりクライアント様次第です。それこそ一字一句間違いないようにってケースもありましたし、ある程度ニュアンスをってケースもありました。この点もクライアント様のご指示次第ですね。
一般的なWebライターのお仕事との違いとして、一度取材先様に原稿を見てもらう点でしょうか。クライアント様、さらには取材先様それぞれがOKを出さない限り、「入稿」とはならないですね。
よほど変な原稿では無い限り、この点はさほど気にする必要はないとは思いますが、「取材先にも見られる」って点は意識しておいた方が良いですね。