Webライターのお仕事を獲得するための方法は多々ありますが、初めてお取引する場合、テストライティングを受けるケースが珍しくありません。テストライティングに関してはいろいろとありますが、本契約同様の条件でテストライティングを行っている健全なクライアントも多いです。
そんなテストライティングですが、なかなか突破できないと嘆いているWebライターも多いようです。そこで、テストライティングに落とされてしまう理由やその対策についてを紹介します。
テストライティングそのものは多々あります。
これはとあるクラウドソーシングの案件の注意書きですが、まぁこういった形は多いですよね。
しかし、いざテストライティング・トライアルを受けたものの落とされる。結果、なかなか次に繋がらないWebライターも多いようです。そこでお付き合いのあるクライアント様に聞いた、テストライティングで落とさざるを得ないWebライターの特徴を紹介します。
それぞれ、詳しく紹介するとともにその対策についても解説します。
テストライティングは文章力をテストするだけではなくて、「しっかり指示をこなせるのか」も問われているんです。だからどれだけ文章力があるとしても、テストライティングの様式に沿っていない場合は残念ながらテストライティングを通過することはないでしょう。
テストライティングで出される指示はしっかりと確認しましょう。
指示を確認するのは当たり前ですけど、意外と見落としがちなのが違う画面の指示。これは自分も見落としてしまうことが何回かありましたね(苦笑)
例えば違うタブに記載されていたとか、シートをスクロールした先により細かい指示が掲載されていたりとか。見落としてしまったとしても、それは他ならない自分自身の責任なので、指示が記載されているシートやドキュメントは文字通り「隅から隅まで」しっかりと確認しておきましょう。
また、分からない場合は尋ねましょう。決して自己判断するのではなく、尋ねて「正しい意味」を理解することが大切です。仮に自己判断が間違えていたとしても、それは何の言い訳にもなりません。その点ではテストライティングやトライアルは、取り掛かる時ではなく、クライアントからのメッセージを確認したその瞬間にチェックすることをおすすめします。
トライアルの納期まで余裕があるからと指示を後回しにすると、指示に分からないことがあった場合、ギリギリで質問することになります。これはクライアントの印象が悪くなりますし、クライアントの反応のタイミング次第では納期に間に合わなくなる可能性もあります。
誤字・脱字は少々手厳しい言葉を使わせていただくと「問題外」です。もちろん自分自身も誤字・脱字をすることがあるので人のことは言えないですし、そもそも誤字・脱字って予期せぬ形というか、しっかり確認したはずなのにあることもありますよね。でも、どんな理由があるにせよ、クライアントからすれば誤字・脱字があればマイナスな印象になるのは当然です。この点はクライアント様の価値観次第ですが、一つだけでも「このWebライターはないな」と思うかもしれませんし、一つ程度なら大目に見るけど、何個もあったからテストライティングで落とすケースもあるでしょうね。
とにかく確認の徹底ですね。声を出したりもいいでしょう。誤字脱字に関してはこちらもご覧ください。
自分が作成した文章だと、ニュアンスを理解しているので誤字・脱字があってもそのまま読めちゃうんですよね。この驕りでテストライティングを通れないケースもあります。これは本当にもったいない話なので、しっかりチェックしておきましょう。
指定された文字数が足りない場合、クライアントにとっては「要求を満たせないWebライター」となります。特に多いとされているのが独自解釈です。
例えば「約1,000文字」であれば950文字程度なら良いだろうとの勝手な解釈をしてしまうWebライターもいます。文字数もまた、クライアントにとっては大切な判断材料となるのでこちらも必ず満たす必要があります。
文字数が足りない場合もこちらで触れているのでご覧ください。
基本的に、文字数を満たせないのは情報・知識不足です。
人間、分かっていることであればいくらでも語れると思うんです。特に自分の好きなものであれば、何文字でも書けるし話せると思うんですよ(笑)
でも、興味のないこと・知らないことに関しては言えることは少ないし、浅いものになってしまいます。だから文字数が足りない場合、小手先のライティングテクニックで何とかしようと考えるのではなく、改めて対象の情報収集を行った方が良いです。
この点に関してはAIを活用して質問したりが効果的です。ただ、それも「一つの情報」なので、いろんなサイトやSNSの情報等を見て情報を深めましょう。
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テストライティングの結果に対してクライアントがWebライターに質問した際に言い訳が多いWebライターも多いようです。
例えば「なぜ文字数が少ないのですか?」と尋ねた際に「時間がなかった」「情報が見つからなかった」などの言い訳をするWebライターは、残念ながらクライアントとすれば「今後お付き合いをしたくないWebライター」でしょうね。
大前提として、言い訳には何のメリットもありません。例えば身内の不幸や健康状態の悪化は、正社員であれば言い訳として成り立つことでしょう。
ですが、フリーランスの場合、専業・副業を問わずに「依頼した業務を期日までに遂行してもらう」が約束です。PCが故障した、怪我をした、急な用事ができた、インターネットに接続できなくなったなど、さまざまな言い訳がありますが、フリーランスという立場ではいずれも自己責任です。
あれこれ言い訳をするよりも、まずは謝罪した方が良いでしょう。
これもクライアント様からすれば「問題外」でしょうね。納期って約束なんです。納期を守れないってことは、約束を守れていないってことなので、Webライター云々というよりも、ビジネスパートナーとしてどうなんだって話です。
考えてみてください。初めて取引をする相手がいきなり約束を破ったら、「これからも付き合おう」とは思えないんじゃないですか?
それぞれWebライターにも抱えている仕事量があるのでいつテストライティングに取り組むのかは人それぞれです。納期内であれば問題ないと思って後回しにする人もいますが、個人的にはテストライティングはすぐに取り掛かることをおすすめします。その理由として、速いって点でまずクライアント様に好印象を与えます。
それに、Webライターの場合いつ予定が入るか分からないのもありますし、それこそ先に話に出たように急に病気やケガ、身内の不幸などが起きる可能性もあります。そういったリスクを踏まえ「できる時にやる」がいいと思いますよ。
それこそそういったトラブル・アクシデントが起きた際、お付き合いのあるクライアントであれば、ある程度信頼も構築されているので事情を察してくれるケースもありますから。
成果物そのものよりも、やり取りに違和感を覚えるクライアントもいます。
ビジネスなので失礼のないようやり取りすることも大切ではありますが、分からないことは聞いたり、あまりにも短文すぎるメッセージはかえってぶっきらぼうな印象を与えてしまいかねません。
Webライターにはコミュニケーション能力が求められるとは、以下でも触れています。
Webライターにとって、文章作成能力と同じくらい、コミュニケーション能力も大切です。例えば相手が「!」を使ってきた時くらいは同じように「!」を使用するのはありです。
初めてやり取りする際、メッセージの最後に「以降、よろしくお願いいたします」の一文の有無でもクライアントの印象は変わります。
ちょっとしたことではありますが、少し心がけるだけで自分の印象は大きく変わるので、相手に合わせながらじっくりと歩み寄ってみましょう。
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テストライティングとは、いわば「仕事を任せてよいWebライターなのかを判断する」ものです。
長期的なお付き合いを求めているクライアントであれば「これからお付き合いできるWebライターなのか」を判断するためのものでもあります。
しかし実はごく一部ではありますが、テストライティングそのものが目的のクライアントもいます。
テストライティングのみ、料金を安くする。文章を出してもらったら落とす。
これで、安価に一記事ゲットできちゃうんですね。
仮に1文字1.5円で5,000文字の記事を10記事依頼するとなれば、クライアントは1記事7,500円×10でおよそ75,000円の予算が必要になります。
これがです。
テストライティングで「初めの1記事は1,000円です」にして10人にテストライティングを受けてもらう。いずれも不合格にしたとしても、その記事にはお金を支払っていますので権利はクライアントのものです。
結果、本来75,000円かかるはずが、10,000円で10記事入手できてしまうんです。このようなクライアントを避けるためには、まずはテストライティングの費用。本契約後にどれだけ良い条件を出しているとしても、テストライティングがあまりにも安価な場合は控えた方が良いです。
さらには評価。
クラウドソーシングの場合、Webライターからクライアントへの評価もできますが、その際に継続評価があるのかを確認しましょう。
継続しているライターがいれば、そのクライアントは決して不当に安価で記事を入手しようとしているのではないことが分かります。
ただし、いずれも単発の評価ばかりの場合、テストライティングのみで終わっている可能性があります。
クラウドソーシングに登録している企業名・組織名をGoogleで検索してみましょう。
しっかりしたコーポレートサイトが出てきた場合は安心ですが、すぐにできるようなサイトの場合、リスクが高まります。
いつできた会社なのか、住所はレンタル・バーチャルオフィスではないのかなどを確認しておきましょう。
テストライティングになかなか通過しないと嘆いているWebライターは、今回の対策を参考に、今一度テストライティングと真剣に向き合ってみましょう。また、中には悪質な業者もいます。
これまで安価でテストライティングを受け続けてきたWebライターは、そのような業者ばかりを相手にしてしまっている可能性もあるだけに、これからテストライティングを受ける際には、クライアントの素性もチェックしておきましょう。