Lancersはクラウドソーシングの一つですね。
登録するだけでいろんなお仕事にチャレンジできるとっても素晴らしい環境で、私自身も大変お世話になっています。
これまでの累計での報酬は1,500万円を越えましたが、そんな自分が率直に思うのは、自分自身も含めて今後はWebライターのお仕事は厳しくなる一方なんじゃないかなと思っています。
Lancersを見ると分かりますが、Webライターの案件はとにかく倍率が高いです。
つまり、需要と供給が合っていないことが伺えます。
ずばり、「Webライターとして働きたい人」の方がWebライターのお仕事よりも圧倒的に多い状況です。おかげでWebライターを求める側の買い手市場となっており、報酬も下落傾向にありますね。
そりゃそうです、「働きたい」って人が増えている以上、わざわざ高額報酬に設定する必要はありませんから。
日本国内では人材不足が叫ばれていますけど、LancersのWebライター案件を見ると人出不足ではなく、仕事の方が不足しているんだろうなと思っています。
これってつまるところ、Webライターがあまり必要とされていないってことだと思うんですよ。
Lancersだけではなく、どのお仕事もそうですけど仕事として利益を得られているのであれば、仕事そのものも多いでしょう。
単価を上げてでも働いてくれる人を確保すれば利益が出るって分かっていれば、そりゃ単価を上げます。
これまで自分自身、Webライターとしていろんなお仕事に携わってきましたが、それらはいわば発注者様の「利益創出のお手伝い」ですよね。
継続して利益を生み出せていれば、もっともっとってことでお仕事もたくさん生まれるでしょう。
でも現実的に、Lancersや他のクラウドソーシングを見てもWebライターのお仕事は減少傾向にあります。
つまるところ、「テキストを書く作業」が、多くの人にとって利益になっていないってことなんじゃないですかね。
これまで個人様・法人様問わず、いろいろなご案件を頂戴しましたが、正直、利益になっているのかなと思うような案件も多々ありました。
当方の力及ばずなのか、あるいは御依頼者様の思った通りにならなかったのかは定かではありませんが、特に近年はWebサイトの上位表示は企業・法人が強くなっていることもあり、もはや個人レベルで太刀打ちできる世界ではなくなっているとも囁かれています。
結果、Web上で利益を得たいと思ってアフィリエイトに取り組んでいたような方々は、Webライターにテキストを依頼するのではなく、YouTubeの動画に取り組んでいますよね。
だから台本ライターとか、動画編集者なんかはWebライターよりも断然多くの依頼がありますね。
この影響も大きいんじゃないかなって思っています。
Chat GPIはテキスト作成能力を備えているAIで、Web・IT業界だけではなくかなり知名度の高いものとなっていますよね。
そんなChat GPIの脅威って、個人的には「文章を瞬時に作れる」以上に、その進化のスピードだと思っています。
正直、登場当初のChat GPIは「凄い」ではあっても「これならまだ人間が作った文章の方が自然」と思わせるものでした。
でも2024年6月現在はどうでしょう。正直、登場時と比較するとかなり自然な言葉遣いですよね。Chat GPIが登場したのは2022年11月。
まだ1年半程度なのに、もはや過去のものとは別物レベルに進化しているんです。さらにはまだまだ研究が進んでいるんです。
つまり、今後さらに素晴らしいものになっていくってことくらいは誰でも分かるじゃないですか(苦笑)
例えばタイピングのスピードだけで比較しても、一般的に1分100文字で「タイピングが速い」に分類されるって言われていますよね。
ってことは10分で1,000文字くらいです。
ただこれはあくまでも一心不乱に打つというか、いろいろと調べながらだとスピードは落ちますけど、Chat GPIなら設問に対して一瞬ですよね。
それこそ1,000文字の文章もすぐに出力されるんです。
これ、もうWebライターに依頼する必要ないですよね(苦笑)
それこそWebライターにお金を支払うくらいなら、Chat GPIの有料版にして、出力された文章を少しチェックするくらいの方が質・スピードいずれも優れているんじゃないかなと思いますよ。
決して自虐とかではなく、それだけChat GPIが凄いって話ですよね。
Chat GPI以上に情報収集と出力を速くできる人がいればWebライターとしてまだまだ稼げるかもしれないですけど、現実的にそれは難しいでしょうし。
正直、クラウドソーシングだけではなくいろんな場所においてWebライターのお仕事でテキストを作成する「だけ」のお仕事の方が珍しくなっていますね。
この点に関しては、どこまでの作業領域をWebライターと呼ぶのかって問題もあるとは思うんですよ。
これからWebライターで稼ぎたいって人からすると「文章を作る人」ってイメージかもしれませんが、現実的にはWordpressの扱いは必須じゃないですかね。
YouTubeの台本とかだとテキストだけでも良いかもしれませんが、それはそれでまた違ったテンプレートがありますし。
だからテキスト作成だけじゃなくて、サイト作成におけるプラスアルファのスキルがなければなかなか仕事にありつけないですよね。
上記を踏まえ、一般論ではなく自分自身が思う「稼げるWebライター」になれるタイプの人を紹介します。
ものすごく良い言い方をすれば柔軟性のある人ですが、単刀直入に自分自身が感じたことを言わせていただくと「Yesマン」でしょうか(苦笑)
というのも、一般論としてWebライターに求められるテキストはSEOのためのものが多いんです。
そんなSEOですが、Webライターに仕事を依頼する人次第な面もあるんですよね。Googleとしても明確に「こうすれば順位を上げる」とは明言していないんです。
まぁお金出して広告として表示させれば上位間違いなしですが(笑)
だから、制作会社・コンサルティング会社が独自にリサーチして「こうすれば効果が出るのでは」とされる施策を打ち出すんです。
つまるところ、依頼者によって要求が変わるんです。
だから「自分の知っているSEOと違います」「自分のやっていた方法の方が良いと思います」じゃなくて、言われたことをこなすってスタンスが重要なんじゃないかなと。
正直、WebライターにSEOの知見に対する議論を求めている依頼者はいないと思います。
用意したマニュアル、あるいは指示に従って記事を作成してもらいたいだけであって、余計な自己主張は不要なんです。
だから「こうした方が良いんじゃないか」「これが自分流」といった自己主張ではなく、言われたことを黙々とこなすタイプの人の方がWebライターは向いていると思いますよ。
もちろん分からないことを質問するのは大切ですけど、「それはやめた方がいいですよ」「それ、実は効果ないんですよ」といった指摘なんて無用なんです。
自分の書きたいことをって人は、Webライターよりもブロガーとかnoteとかで稼いだ方が良いんじゃないかなと。
これは自分自身にはないものですが、文章力だけじゃなくてそれ以外の面でアピールできるものがあれば多くの仕事と出会えるんじゃないかなと思いますよ。
分かりやすいところとして、例えば英語ができれば英語テキストの作成も可能になるじゃないですか。
動画編集できますって人ならテキストだけじゃなくて動画に使用するテキストだけじゃなく、動画そのものの制作の受注だってできますよね。
資格があればその資格に基いたお仕事もできます。
結局、Webライターは資格制度ではないので誰でもできる仕事なので、「テキストを作成できます」だけの人よりも、プラスアルファで何かできる人の方が仕事は獲得しやすいですよね。
「SEOのノウハウを知っています」よりも、案件の業界に精通していると証明できるようなスキル・キャリアがある人の方が独自のテキストを作成できるじゃないですか。
SEOのノウハウを知っているWebライターの場合、どうしても「ネットで調べて書く」ですけど、キャリアや資格がある人は一歩踏み込んだ記事を作れますしね。
これは特に本業でWebライターとして稼ぎたいなら、やっぱりマネジメントでしょうね。
仕事終わりました→仕事探します→仕事終わりました
じゃなくて、仕事を途切れさせないためには仕事しながらも仕事を獲得することが大切ですけど、どれだけ仕事をこなせるのかは自分次第じゃないですか。
キャパシティ以上に仕事を取ってしまった場合、質が落ちたりともすれば納期を守れずに信頼を落としてしまうかもしれません。
この「適度なバランス」は、自分自身で掴むしかないんですよね。
慣れてくると、ありがたいことにオファーというか「これやってくれませんか?」みたいに声をかけてくださる業者様もいましたが、そうういった時のマネジメントって本当に難しいですよね。
結局、常に納期に余裕を持って出すように心がけるって点が重要なんですけど、かといって余裕がありすぎると勿体ない・もっと稼ぎたいって気持ちになりますしね。
ここら辺のマネジメント能力こそ、文章力以上にWebライターとして稼げるかどうかを左右する部分なんじゃないかなって思っていますが。
では副業で稼げるのかといえば、上で挙げた
こういった人は本業としてはもちろんですけど、副業としても稼げるんじゃないかなと。
ただ副業の場合、さらにマネジメント力が必要ですよね。
webライターのお仕事の調整だけではなくて、本業との兼ね合いもありますよね。
本業が「絶対に定時に終わる」「いつも本業のリソースが余っている」って人であればマネジメントも行いやすいと思いますが、終わる時間が不定期で、かつ毎日の仕事量が読めない人にとってはかなりハードルが高いんじゃないですかね。