Webライターは資格を取得することで活動が許されるお仕事ではなく、誰でも可能なお仕事です。
一度でも報酬を受け取れば、「Webライター」と名乗れるお仕事は、副業で取り組んでいる人もいれば本業で取り組んでいる人もいます。
自分自身は当初は副業でしたが、そこから本業となりました。
そんな自分の経験を基に、Webライターに向いている人や必要なスキルについて紹介していきましょう。
Webライターに必要なスキルは大前提として「日本語を書く」ですが、日本語能力・文章力は数値化が難しいものです。
さらにはWebライターのお仕事の多くは、難解な表現ではなく「分かりやすく説明する」です。
そのため、
は不要です。
それよりも、シンプルで分かりやすい表現こそ大切です。
この点がWebライターが比較的取り組みやすいとされている理由なんじゃないかなと。
日本人であれば誰もが日本語を使っています。文章にすることが非日常的な人でも、日本語そのものが使えない訳ではないですよね。
だから「日本語の文章を作る」は、質を問わなければさほど高いハードルではないんです。さらに、Webライターは分かりやすさが求められています。
これらを踏まえれば、比較的取り組みやすいお仕事ではあります。
Webライターのお仕事は、多くが「読者に読んでもらう」の前に「Googleに評価してもらう」が入ります。
新聞や雑誌のライターのお仕事の場合、読者に読んでもらうための文章ですが、Webライターの場合は読者に読んでもらう前にGoogleに評価されることが求められます。
SEOとは、簡単にいえばGoogleの検索エンジンで上位に表示させるための知識です。
これは「Webライターでは必須」とされていますが、個人的には理解しておくべきものではありますが、そもそも論としてSEOは変わっていくものなんですよ。
だから正確に覚えるものというよりは、「Googleの検索エンジンで上位に表示される施策」程度に覚えておけば十分だと思いますね。
キーワードを作成しての文章作成も大切ではありますけど、Googleそのものが物凄い勢いで進化しているので、自分自身がWebライターとして活動を始めた時と、今日のSEOはもはや別物レベル。
ということは、さらに数年後のSEOも今のSEOとは別物レベルになっている可能性が高いんじゃないですかね?
だから「今現在のSEO」について深く理解するのではなく、「検索エンジンで上位に表示させるための施策」程度の理解で十分かなと思いますけどね。
それに、検索エンジンのアルゴリズムはGoogleが明確にアナウンスしているものではないんです。
上位に表示されているサイトたちを分析し、それぞれのSEOに取り組んでいる方々が「こうすると上位に表示されるのではないか」を打ち出すんです。
だから、大まかに一致している部分もあれば、独自理論を打ち出している業者もあります。実際、Webライターとしてのお仕事を引き受けた時、業者さんによって指示が微妙に異なるケースは珍しくありません。
Webライターではなく、自分自身でサイトを運営するとかであればSEOへの理解はWebライターよりもう一歩深めた方が良いと思いますが、あくまでもWebライターとしての活動を考えているのであれば、SEOへの理解を深めるよりも、それぞれの依頼に柔軟に対応する姿勢の方が大切かなと思いますよ。
Webライターに仕事を依頼する業者とすれば、「いや、前に聞いていたのと違うのでその考えは違うんじゃないですか?」なんて意見は求めていません。
あくまでも「指示を守って文章を書いてもらいたい」からWebライターに依頼しているんです。
SEOに対しての意見なら、WebライターではなくWebコンサルティングとかマーケティングとか、そっちに精通した人間に話を聞きますから。
その点ではSEOへの理解よりも「柔軟性」の方が必要なスキルなんじゃないかなと。
正直、近年「文章だけを書く」ってお仕事の方が珍しいですね。
ドキュメントで書いて出すってものも多少はありますけど、それよりはWordpressへの入稿を求められるものが圧倒的に多くて、初回はドキュメントで、問題なければ以降はWordpressへ入稿ってパターンなんかが多いです。
以前はサイトを作成するためにはHTMLの知識があった方が良かったですけど、今はもうWordpressさえあればHTMLの知識はそこまで必要ではないですよね。
むしろWordpressの操作に慣れていて「Wordpressも使えます」の方がアピールになると思いますし。
ただ、これからWebライターとして仕事をしたいって場合、Wordpressを経験する場が問題ではあるんですよね。
だからWordpressへの入稿まで求められるお仕事を受注して、自分自身で覚えることが大切かなと。
WordPressそのものは決して難しいものではないですし、Wordpressの操作方法に関するサイトも多々あります。
そもそも、Webライターにそこまで難解なものは求められないと言いますか(苦笑)
ある程度入稿して、最終的なコーティングは相手がするってパターンが多いですかね。
だからとりあえず基本的な操作さえできれば問題ないと思います。
個人的にWebライターに向いている人は「プライドがない人」だと思いますね。
これだけだと誤解されてしまいそうですが、厳密には「ライターとしての」です。
先程もお伝えしましたが、Webライターのお仕事はクライアントの指示に沿って文章を書くことです。
自分の書きたいことを書くのではなくて指示された内容に沿って文章を作るお仕事です。
だから当然ですけど「自分の思っていることと違う」こともありますよね。
そこで「いや、それは自分の思いとは違う。自分はこう思っている」と主張することは求められていません。あくまでも「求められている文章を書く」がWebライターです。
だから「仕事だから割り切って求められている文章を書きます」な姿勢こそ、Webライターに必要だと思いますよ。
Webライターとして文章を作成し、入稿すると相手が文章をチェックします。
その際、特に初めての場合などは多くの校正が入るでしょうね。
校正の多さに「自分はWebライターとしての才能がないんじゃないか」と思う人も多いんじゃないかなと思いますが、これもプライドの問題でしょうね。
校正も結局は「相手が正しいと思って行っている作業」です。
繰り返しになりますが、Webライターのお仕事に求められているのは「求められている文章を書く」です。
校正とは、相手が求める文章により近づけるためのものです。校正を見て
「いや、それは違うんじゃない?」
「それって別に元のままでも良いんじゃない?」
って思うこともあると思いますが、そういった点も受け入れることこそ、Webライターに求められている「プライド」なんじゃないかなと。
ただ、具体的数値の校正に関しては注意が必要ですね。
表現に関しての校正は致し方ないですけど、数字に関しては調査不足です。
数字、あとは仕事によってはライティング対象業者の住所や電話番号だとか個別データの記入を求められますが、これらが間違っている場合はプライド云々ではなく、自分の調査力不足なので注意が必要ですね。
表現方法に関してはいろんな見方があると思いますけど、数字や客観的データは誰が見ても同じものですから。
その点ではさっき「柔軟性が大切」だと言いましたけど、修正指示に対して「これのどこが修正が必要なの?」ではなく「はい、わかりました」って姿勢を取れる人こそ、Webライターに向いている人じゃないかなと。
Webライターのお仕事では修正指示は運命というか、修正指示が全くないケースの方が稀なんじゃないかなと思うんですよね。
特に初回のお仕事の場合、その業者様のルールに慣れていない点や、相手としてもこれからの方向性を知ってもらいたいためにより丁寧に校正するってケースが多いですし。
自分自身が作成したものである以上、責任をもって修正した方が良いと思いますが、一方ではタイパもある程度は意識すべきかなとも思います。
あまりにも細かすぎる修正は、結局のところ、実質的な賃金を低下させてしまいますよね。
だから理想としては、しっかりとルールをチェックしてから仕事を引き受けた方が良いです。
クラウドソーシングなんかだと、まずは契約を締結してそこから「こういったお仕事です」と説明される流れもありますけど、契約締結前の段階で大まかなルールくらいは確認しておくべきでしょうね。
ルールが細かく、時間がかかりそうであれば断った方が無難なケースもあります。
例え文字単価が高いとしても、細かいルールへの対応やその後の修正まで含めると、かけた時間に対して得られる報酬が良いとは限りません。
それこそ単価の安いお仕事でも、ルールも緩く、修正がない方が時間的な単価が高いケースだってあるでしょうね。
当然ですが、単価が高ければ高い程、相手の要求も高くなります。Webライターに仕事を任せたい業者さんだって、高い費用を出していればいろいろと要求したくなるのは当たり前ですしね。
だからここら辺を上手く見極めることも、Webライターとしての収入を左右する部分の一つでしょうね。