現役Webライターによるいろいろな思い

断られたり非承認になったクライアント様に問い合わせるWebライターはあり?なし?

Webライターのお仕事をしていて、残念・悔しいって気持ちになるシチュエーションはいくつかありますが、案件に応募したものの選ばれなかったり、継続と聞いていたのに話がこなかったり、タスク作業が承認されなかったりといったケースがあります。
なぜそうなってしまったのか。よく分からないからこそ余計モヤモヤするWebライターも多いかと思いますが、そこでクライアント様に直接問い合わせるても良いものなのか、あくまでも個人的見解でお話していきましょう。

クライアント様に直接尋ねるのは「NO」。その理由とは?

あくまでも個人的な考え方ですが、クライアント様に直接尋ねるのは「NO」かなと。タスクが非承認になったり、継続と聞いていたのに話がこなかった。

挙句、クラウドソーシングで他のWebライターを募集している。

そんな状況を目の当りにしたら、「なぜなんですか?」と尋ねたくなる気持ちはよく分かります。それでも直接尋ねるのはNOだと思うその理由をいくつか紹介しましょう。

クライアント様にとっては「自由」

大前提として、クライアント様はWebライターを選ぶ自由があります。

もちろんWebライター側もクライアント様を選ぶ自由はありますけど、知名度の高いWebライターであれば別として、自分を含めた多くの一般Webライターはやっぱり「選ばれる側」なんですよね。

だからタスク作業を非承認にしたり、継続しなかったりはすべてクライアント側の「自由」です。

例えばこれが非承認にした記事を使ってるとかであればまた違った問題になると思うんですよ。

非承認にしてお金を払わずに記事だけ流用するのは詐欺行為です。でも、むしろそれ以外は自由かなと。

継続にならなかったのも、具体的な契約を締結していれば話は別です。

「○年○月○日まで、週に3本の記事作成を依頼し続けます」みたいな契約を締結していれば、その途中で継続されなかったことに対して言う資格はあります。

でも、そういった細かい契約を締結していない場合、あれこれ言える状況ではないんですよね。

もちろん言いたい気持ちはよく分かりますけど、副業で取り組んでいるとしても、Webライターに依頼するクライアント様にとっては「お仕事」です。

自社に利益をもたらしてくれるWebライター、あるいは利益を最大化してくれるWebライターを選びたいって思うのは当然です。

質の低いタスク記事を非承認にしたり、継続しても利益にならない、あるいはもっと質の高いWebライターを探したいってことで継続されなかったとしても、クライアント様にとっては当然の行動ですよね。

だから問い合わせを受けても、「自社の利益のためです」で終わるというか。むしろそれを覆すことができるWebライターはいないでしょう。

つまり、Webライター側としても問い合わせるだけ時間の無駄なんですよね。

クライアント様にとっては「過去のこと」

タスクの非承認や継続しなかったことって、クライアント様にとっては「過去の話」なんですよね。

Webライター側にとっては「なかなか消化できないこと」ではあっても、クライアント様にとっては別にWebライターに意地悪をしたいとかではなく、先程もお伝えしましたが自社の利益最大化のための選択なんです。

つまりはそれらはクライアント様にとっては「過去の話」なんです。

感情論抜きに、過去の話なのでビジネスチャンスが広がるような話ではないんですよね。ここら辺は別れたカップルに相通ずるものがあるんじゃないですかね(苦笑)

ふられた側としてはなかなか消化できないでしょう。でも、振った側とすれば、「過去の話」であって、わざわざ向き合って理由を説明する必要なんてないんです。

クライアント様としても同じで、付き合いの終わったWebライター、あるいは自社が求める質を満たしていない記事を出してきたWebライターってことで、話は終わっているんですよね。

だからそれを問い合わせたところで、クライアント様としても「今更」でしょうね。

クライアント様にとっては「リソースの無駄」

これが一番大きいんじゃないかなと思いますよ。

結局は過去のことなので問い合わせに対応する時間は勿体ないと思うんですよ。

Webライターとすれば、納得できる理由を聞きたいと思うかもしれませんが、じゃあ納得したからといって何かが生まれるのか?って話なんですよね。

クライアント様としても、Webライターに納得してもらえるよう話をしても、得るものはないですよね(苦笑)

それどころか忙しい時だとリソースの無駄でしかないと思うんですよ。

実際、タスクが非承認になった理由をクライアントに問い合わせたらブロックされたって事例もありますね。

画像:クラウドワークスみんなのお仕事相談所(https://crowdworks.jp/consultation/threads/6409)

ひどいって思うかもしれませんが、クライアント様からすれば非承認にした理由をあれこれ説明する方が面倒ってことですよね。

そもそもそれがフリーランス

Webライターって、本業であれ専業であれ、クライアント様にとっては「外部委託の人間」なんです。

自社の社員であれば次につなげてもらうためや、成長を促すために駄目な理由をしっかりと説明するでしょう。

でも外部委託のフリーランスって、クライアント様にとってはあくまでも「外部の人間」です。

「求めたものを対価を支払って得る」相手なんです。

少しでも良いものをと思うのは当然です。

むしろそこで気持ちを切り替えることができなければ、Webライターというよりもフリーランスとしては活動が難しいんじゃないかなと思うんですよね。

自分自身、Webライターとして活動するにあたって必要なのは文才や営業力以上に「鈍感力」だと思っています。

その点はこちらでも紹介しているので併せてご覧ください。

タスク非承認になったら、非承認になった現実を受け止めて、じゃあ次にどうするのか。

その切り替えこそ、Webライターに大切なことかなって。

「再会」も珍しくない世界

継続と言われていたのに続かなかったクライアント様に関しては「再会」もよくあるパターンです。

一回関係が終わったと思っていたものの、クラウドソーシングで再度案件を見て応募したら、話がまとまる。

こういったケースは結構多いんですよね。

むしろ「前お付き合いをしていた」ことが実績となって、話がスムーズに決まるケースもあります。

だから「なんでダメだったんですか?」みたいに聞くよりも、「今回はこれで終了」くらいに思っていた方が良いんじゃないかなと。

タスクに関しても同様です。ブロックされない限りは再度同じクライアント様のタスク案件を受けることができます。

だから問い合わせるよりも、「次は満足させる」くらいに思う方が建設的かなと。

現実的にWebライターの立場は低い

今回の文章を見て、「Webライターってそこまで我慢しなければならないの?」と思うかもしれませんが、これが現実なんですよね。

付加価値のあるWebライターであれば話は変わるかもしれませんが、自分を含めた一般的なWebライターは、立場は低いです。

Webライターだけではなく、フリーランス全般に言えるのかもしれませんが、結局は「いくらでも代わりがいる存在」ではどうしても立場は低くなってしまいますよね。

かといって、「代えの利かないWebライター」がどういった存在なのかは、自分でも分かりません(苦笑)

ただ、Webライターに限らずどんなお仕事もある程度妥協・忍耐・割り切り・切り替えが必要だと思うんですよ。

Webライターにとっては、この部分がそれに当たるので、非承認になったり継続のはずが続かなかった時、悔しい気持ちは本当によく分かるんですけど、クライアント様に問い合わせるよりも、「次」と割り切った方がプラスになるんじゃないかなと。