Webライターに限らず、どのお仕事でも「常連客」と呼ばれる継続して自分を頼って下さる方は本当にありがたいものです。
Webライターとしての安定性は、どれだけ継続案件を獲得できるか、つまりは自分自身の「常連客」を作るかにかかっていますが、だからといって継続案件であれば何でも良い訳ではありません。
自分自身、多くの継続案件に恵まれてここまでやってこれましたが、それでも中にはお断りするケースもありました。
そこで、これまでに継続案件をお断りしたクライアント様の特徴をご紹介します。
お仕事に迷っている方の判断材料になれば幸いですが、あくまでも個人的主観であることも強く主張しておきます。
Webライターとして喉から手が出るほど欲しい継続案件ですが、これまでそんな継続案件をお断りさせていただいたクライアント様の実例を紹介します。
自分の主観であり、かつ頂戴しているギャランティ次第だとも思いますが、実体験をご紹介します。
最近は減少しているかなと思いますが、かつてはとても多かったです。
おそらくWebライターとの付き合いかがまだまだよく分かっていなかったからだとは思いますが、初めは「お任せします」だったものの、記事をお出しすると「ここはこうして欲しい」など、指示を出してくるパターン。
それ、任せてないじゃないですか(苦笑)
誤字・脱字の指摘であればそれはもうこちらのミスです。
すぐに修正させてもらいますが、段落変更、文章変更など大掛かりな変更要請は、一度は対応させていただきますが、以降はもう関わらない方が良いなって思いますよね。
それなら初めから「お任せします」ではなく、そのようなご指示を出していただければよいって話ですよね。
入稿された文章を見て、そこから添削したいってスタイルのクライアント様だったんでしょう。これは結局記事作成におよそ2倍の時間がかかることになるんですよね。
相場の数倍以上の報酬であれば気持ちは変わったかもしれませんが、ほぼ同程度だったのもあってこちらから今回で最後にしていただきたいと告げさせていただきました。
お付き合いしていたら時間がどれだけあっても足りませんし、そういった要求をすることそのものがWebライターに対してあまり理解がないというか。
続けていたとしてもその後もっと大きなトラブルになるだろうなと思いますので。
まぁこういった形でお断りしたのは、何社もあるので何とも言えないんですが。
こちらは先に紹介した「お任せしますの後の変更」と比べるとそこまで多くはありません。
正直こちらもお付き合いしていたら時間がどれだけあっても足りない点からお断りさせていただきました。
クライアント様から指示があるのは当然です。Webライターのお仕事は自分の書きたいことを書くのではなく、あくまでもクライアント様が求める文章を作成することです。「代筆業」と言い換えても良いお仕事なので、クライアント様からのご指示は絶対なんです。
ただ、その指示があまりにも抽象的過ぎる場合ですね。
もちろんこちらとしても聞き返します。抽象的すぎる指示を基に作成したところで、結局そのあと大掛かりな修正があるのは目に見えていますから。
しかし、そういったところでも具体的な指示がなかったんですよね。
具体的には、Wordpressに入稿する時に表を作ってもらいたいと。
項目を伝えられたので、「見本はないですか?」と告げたところ「簡単なものでいいから」とのこと。
ということでこちらで簡単な表を作成して出したところ、言われたのは「違います」でした(苦笑)
「違う」というのは、正解からの相違点なはずですが、そもそも正解を見せてもらったいない以上、「違う」という言葉そのものが不適切だと思うんですよ。
まぁこのクライアント様に関しては、これが初めてではなく、こういった「具体性の無い指示を出して、そのあとダメ出しをする」が多かったのでこのご指示をきっかけに、こちらからお断りさせていただきました。
途中で指示が変わるケースも何回かありました。
初めに言われた通りの記事を作成したら「ここはこうして欲しい」の修正指示。まぁそれは別におかしなことではないので修正すると「いや、こうして欲しい」と、再度指示。でもその再度の指示は、以前自分が出した形だったんです。
これなんかはまだ良い方で、例えば「Aにして」と言われてAで出したら「やっぱりBにして」と言われる。
こういった形で、当初と言っていることが変わるクライアント様も何人かおられました。
このタイプのクライアント様は、いわば「その時の気分で言うことが変わる」タイプですよね。
お付き合いしても振り回されるだけだと思うので、案件終了後にこちらからお断りさせていただきました。
これも結局は報酬次第だとは思います。
自らが他人を振り回すタイプであることを自覚し、それなりの報酬に設定してくれているのであれば「とことん付き合います!」になっていたかもしれませんが、やはりこちらも相場とほぼ同程度の金額でのご案件だったので、どうしても「割の悪い案件」になってしまったんですよね。
あくまでも自分自身の体感的なお話ですが、Webライターとして継続案件はとても魅力的です。いわば安定収入を手にできるものですし、それこそ月数万円の継続案件を10件程度抱えることができれば、月収にすれば数十万円になりますよね。
高額案件も魅力的ではありますけど、長い目で見ればやっぱり継続案件はWebライターにとって喉から手が出る程頂戴したい、魅力的な案件です。
ただ、その獲得は実力よりも運次第かな…というのが本音です。
今現在、Webライターとして長いお付き合いとなってお仕事を定期的に回してくださるクライアント様が何社かありますが、いずれも「長期的なお付き合い」って形での募集ではなかったんですよね。
ありきたりな表現ですけど、「気付けばここまで長い付き合いになっていた」です。
むしろクラウドソーシングで「長期でのお付き合い」みたいな文言がある業者様のご案件を引き受けたことも何度もありますけど、期待していたほど長いお付き合いにならなかったケースの方が多いです。
まぁこの「長いお付き合い」の度合い次第ですよね。
それこそ1年~1年半程度を「長い」と考えるのであれば、それなりの数のクライアント様とお付き合いがありましたが、未だにお付き合いのるクライアント様は5年超の方々ばかりです。
だからこちらもそのくらい長いおつきあいを期待してしまっている部分もありますよね。
いずれにせよ、仕事を下さるクライアント様にも事情があるのはよく分かります。
当初は長期的に仕事をしてくれるWebライターを探していたものの、予定が変わって不要になったり、逆に短期間で良いと思っていたものの、事業が好調でWebライターをずっと必要としてくれたり。
そう考えると、継続案件をゲットできるかは自分の実力とは違った部分、つまりは「運」なんじゃないかなと思いますよね。
ありきたりではありますけど、継続案件のために自分ができることはクライアント様から「このライターに任せておけば大丈夫」だと思われることですよね。
「大丈夫」の範囲はクライアント様次第だとは思いますが、信頼されていれば、お仕事が生まれた時「あいつに任せよう」になるので、長期のお付き合いを謳った案件だけではなく、単発のお仕事ではあってもクライアント様としっかりと連絡を取るなどしてクライアント様のニーズをしっかりと把握し、記事を作成してお出しする。
これの繰り返しが、継続案件ゲットの秘訣なんじゃないかなと。
Webライターに限らず、他のお仕事でも良いサービスならお客さんはまた利用してくれますしね。
だから「単発のお仕事だから適当で良い」じゃなく、単発であれ長期であれ、求められたテキストを作成することの繰り返しが、結局は継続案件ゲットの近道なんじゃないかなと思いますよね。