現役Webライターによるいろいろな思い

Webライターのお仕事ってきついって噂があるけど実際のところは?

「Webライターのお仕事はきつい」といった噂があるようです。どんなジャンルであれ、仕事である以上きつい面があるとは思いますが、ではWebライターのお仕事はきついのかと言われたとき、自分自身の答えとしては「他のお仕事並」かなと。
…つまらない答えで申し訳ないんですが、良いなと思う部分もあればきついと思う部分もあります。そこで今回は、きついと思われる部分についてフューチャーしていきましょう。

Webライターのお仕事のきつい部分

かれこれWebライターのお仕事を15年はこなしていますが、その中できついと思った部分をいくつか挙げていきましょう。

仕事が見つからない

端的にはこれが一番きついんじゃないですかね(苦笑)

仕事そのものが見つからないと、専業Webライターとしてはやっぱりきついですね。特に近年はWebライターのお仕事そのものが減少傾向にあります。Webライターのお仕事がたくさんあるときって、きついなって思うお仕事は「今回限りにしよう」って簡単に割り切れたんですよ。

無理にきつい案件を続けるよりも、違う案件を探した方が作業効率としてだけじゃなくて、気持ちの面でも健康というか。でも案件が少ないご時世なので、きついなって思うお仕事も「もういいや」と簡単に割り切れないですよね。

その点では仕事がみつからない・少ないって点こそが、Webライターがきついなって思う根本的な部分かなと思いますね。

コピーの条件の数値設定

これはちょっと専門的なお話になりますが、Webライターのお仕事で「絶対にやってはいけないこと」の一つがコピー&ペーストです。既存コンテンツの文章をコピー&ペーストしてそのまま出すのは絶対にしてはならない行為です。「バレなければ良いのでは?」と思うかもしれませんが、簡単にバレるんです(笑)

作成された文章の類似率をチェックするツール・サイトがあるんです。コピー&ペーストは権利の問題もあれば、検索エンジンからの評価も低くなるってことでご法度です。ただ、似てしまうことっていうのはどうしてもあるんです。

そこでコピペチェックです。自分が作成した文章が、既存コンテンツの文章に似ていないかをチェックするもので、具体的数値で出るんです。有名なところだとcopy content Detectorとかですかね。

これは無料でも利用できるもので、ここでチェックし、数値を見て判断しているクライアント様もいるくらいなんですけど、まったくオリジナルの文章ではあっても、それなりの数値になってしまうんです。例えばこの記事のここまでの部分をcopy content Detectorに通した数値がこれです。

類似度、つまりは文脈が似ているのかって点では一番左、3%ですけど真ん中、単語に関しては30%なんですよね。

完全にオリジナルではあっても、やっぱりどうしても似てしまう部分って出てくるんです。

この数値で指定してくるクライアント様もいます。

例えば「40%に抑えてください」「45%以上は修正してもらいます」みたいな。

これ、専門用語が増えるとどうしてもその言葉は使わざるを得ないので、高まりがちなんです。

だから40%でも結構ギリギリになるんですよね。

これは感情論云々ではなく、テクニカルな面でのつらいお仕事ですね。

だからWebライターとしてお仕事を引き受ける際、この点について質問する機会もありますね。正直、30%くらいで設定されるとかなりきついです。むしろ自分の力量では不可能レベルですね(苦笑)

質より量が「大量」

Webライターのお仕事をしていると、似ている案件のお仕事もあるんです。

そういった時にもきついなって思いますね。最近は減りつつありますけど、かつてのWebライターのお仕事は質より量だったので、同じキーワードのお仕事を大量に引き受けていたんです。

それこそ400文字の記事を月に2,000記事とか引き受けていたこともありましたね。しかもかなり長期間(苦笑)

しかもこれ、全部同じキーワードで、文脈を変えて欲しいと。似たよった文章もあっただろうなと思いますけど、やりがいもなければ似ないようにってことで気を使ったりでつらいお仕事でしたね。

それに内容を考えるのはもちろんですけど、かなり大量だったのでタイピングスピードが問われたんです。

それこそ月に2,000記事ってことは、週に5日稼働するとして22日。1日90記事以上は作らなければならないんです。だからこのお仕事をこなしているときは腱鞘炎寸前になりましたね(苦笑)

一日終わるころには前腕がつりそうなんですよ。今はもうこういったお仕事はもう見かけないですけど、今思えばつらいお仕事ではありました。

安請け合いしてしまったよく分からないジャンルのお仕事

Webライターが誰にでも取り組めるお仕事となっている理由として、分からないことでも簡単に調べられる時代だからだと思うんですよ。

それこそインターネットが普及していない時代は、ライターは自分自身の人脈や足で情報を拾っていた訳です。でも今の時代は家に居ながらにして遠い地域の情報、これまでの人生でなんら接点のなかったこと・興味のなかったことも知れるじゃないですか。

だからどんなお仕事でも大丈夫って思っていた時期もあったんですけど、専門性の高いお仕事を安請け合いした際、意味が全然分からなかったんですよね。とりあえず調べてみても、まったく把握できないと言いますか(苦笑)

あれはつらいお仕事でした。

当然、何度も修正を受けましたし、以降、そのクライアント様とは疎遠になってしまいました。

この時の反省から、いくらなんでも調べることができるとはいえ、あまりにもカテゴリー違いの案件は引き受けるのは控えようって思いましたね。

お仕事を大量に引き受けてしまった

これは仕事内容というよりも、自分の限界以上のお仕事を引き受けてしまったことでつらい状況に追い込まれたときですね。

やっぱりWebライターとして何よりありがたいのはお仕事をもらえることです。だからできる限り、お仕事のご依頼に対して「NO」とは言いたくないんですよね。ここら辺はWebライターというよりはフリーランスとしてって部分ですよね。

「NO」を伝えて「そちらが暇になるまで待ちますよ」ってクライアント様なんてそうそういないと思うんですよ。

普通に考えたら「じゃあ他のWebライター探すか」ってなると思うんですよね。

それこそ他のWebライターに仕事を回した後、また自分の所に戻してくれるとは限らないというか、むしろそこで仕事を任せたWebライターのクオリティが高ければ、「次からこのWebライターに任せよう」になると思うんですよ。

その思いから、大量のお仕事を引き受けたんですけど、結局それは自分のキャパシティを超えていたので2週間くらい睡眠時間が数時間、かつ一歩も外に出ないって生活でしたね。

肉体的な意味でつらいなって思ったのは、後にも先にもあの時くらいかなって思いますね。

Webライターのお仕事はつらい?いろんな角度から考えてみた

Webライターのお仕事でつらいなって思ったことをいくつか挙げてみましたが、きっと他のお仕事の方がつらいんじゃないかなって思います。
自分自身、副業として取り組み始めたWebライターを本業にしたのは、つらい部分もあるにせよ、以前のお仕事と比べたら魅力的だからと思ったからこそ。そこで、いろんな面からつらいのか・つらくないのかを考えてみました。これからWebライターをと考えている方は参考にしてください。

Q.人間関係はつらい?

A.他のお仕事と比べたら全然楽です。例え叱責されるとしてもあくまでもテキストなので、面と向かって叱責されるより全然楽です。

Q.肉体的な面でつらい?

A.以前肉体労働のバイトをしたことがありますが、それらのお仕事と比べたらWebライターは楽です。長時間座っていると腰が痛くなりますが、それはWebライターだけではなく、デスクワーカー全員の悩みだと思いますし。

Q.早起きはつらい?

そもそも出社しないので早起きの必要ないんですよね。朝からWebミーティングとか、定期的に進捗を報告するとかではない限り、Webライターが早起きする理由はとくにないですね。

Q.生活はつらい?

A.余裕があるとは言えませんし、どちらかといえばつらい側かもですが、まぁ楽しく毎日を送っています(苦笑)