残念ながら、Webライターの立場は低いです。
「Webライターは」なのか、あるいは「自分は」なのかは比較対象がないので分かりませんが、15年Webライターとして活動している自分自身では、
「立場は低い」と自覚しております。
なぜWebライターの立場は低いのか、実体験に基いていろいろと考えていきましょう。
自分のような、特に強みのないWebライターの立場が低い理由をいくつか考えてみました。
あくまでも自分の主観ではありますが、主な理由としてあげられるものを紹介していきましょう。
Webライターは増えています。
これはいろんなところで実感しますが、増えるということはそれだけ競争がし烈なものになっているってことですよね。
つまるところ、自分自身、その競争に勝てるだけの価値を持っているWebライターではないってことでしょうね。これは自虐とか慰めてもらいたいとかではなく、客観的な事実です。
クラウドソーシングにせよ、Lancersにせよ一つの案件に対しての応募者が増えています。例えばこちら。
AIにて優良価格だと判定されているこちらのご案件に対し、締め切りまで6日と8時間ほどあるにもかかわらず、既に33件の応募があります。
正直、ここで自分が応募したとして、選ばれる自信はありません。
いくらクラウドソーシングやLancersの応募が無料で行えるものではあっても、これだけ多くの応募者がいる中で自分が選ばれるとは思えないですよね。
と同時に、これだけ多くの応募者がいる以上、「買い手市場」なんです。
このご案件の条件が良い点を差し引いても、これくらいの応募のある案件を見かける機会は珍しくありません。
つまり、クライアント様が選ぶ側です。
近年、人出不足で賃金が高まっていますよね。
自宅近所のスーパーでも、22時からは時給1,575円とかなんですよ。正直、応募してみようかなって気になりますよね。
それは人がいないから時給を高くして、人を確保したいってことですよね。
つまりは「売り手市場」なんです。でもWebライターの世界では買い手市場なんです。
先のご案件で言えば、33件の応募があるということは、クライアント様からすれば「33名代わりがいる」と解釈することもできますよね。
そうすると、やっぱりWebライターの立場が低くなってしまうのも致し方ないんじゃないかなと。
副業としてWebライターが人気を集めている理由はいくつかありますが、「誰でもできる」って点も魅力の一つだと思うんですよ。
資格不要で、インターネット環境さえあれば取り組むことができるお仕事なので、誰でも手軽にチャレンジできるんです。
でも裏を返せば、それだけ競争がし烈になるってことなんですよね。だから立場が低くなってしまうのも致し方ないかなって思いますね。
これはWebライターに限った話ではないと思いますが、やっぱり仕事って「仕事」としてあってこそだと思うんですよね。
どれだけ文章力のあるWebライターでも、その文章力を発揮できるのは「仕事」があるからこそです。
だから仕事を依頼する側の方が立場が強いのも当然といえば当然ですよね。
フリーランスとして業務委託を受ける側のWebライターはもちろんですけど、副業として取り組んでいるWebライターも、仕事あってこそ。
クラウドソーシングでもそれが分かっているからこそ、クライアント様からWebライターをブロックすることはできても、Webライター側からクライアント様をブロックすることはできない仕組みになっていますよね。
クラウドソーシング側は特に意識していないのかもしれませんが、こういった点も「クライアント様の方が大切」っていうクラウドソーシング側の意識が表れている部分なんじゃないかなと思います。
立場が低いと嘆いているだけでは何も始まらないのも事実です。
そこで、Webライターとしての立場を高めるためにできることを、これまでの経験やクライアント様とのコミュニケーションの中から「なるほど」と思ったことなどをいくつかご紹介していきましょう。
Webライターの立場が低い理由はお伝えしたとおりで、いわば「代わりがいくらでもいる」点にあるんですよね。
つまり、代わりのいない存在になれば立場は強くなっていきます。
じゃあどうなるのかって言ったら、SNSやnoteなどの強化など、仕事以外で自分自身の収入を確保したり、アピールポイントを作ったりですよね。
自分自身でサイトを運営するのも良い方法です。
クライアント様から「この人に依頼したらメリットがある」「この人は他のWebライターとは違う」って思わせることが大切ですよね。
「いくらでも代わりのいるWebライター」ではなく「唯一無二」になれたら、やっぱり多少は立場が変わってくるかなと。
それこそ「自分の記事依頼してくれたらSNSで紹介してアクセスアップが見込めますよ」みたいに主張できれば、クライアント様にとっては魅力的ですし、こういった形でアピールできるWebライターって強いですよね。
クライアント様が募集している案件に応募する際、具体的な実績を示すことができるWebライターが強いですよね。
自分の場合、専業である点やLancersの実績、これまでに携わった記事等の提示ですが、例えば「自分が担当した記事がSEOで1位です」とか「この記事でアフィリエイト売り上げ○○万円を記録しました」とか具体的な数字を出せるWebライターも強いんじゃないかなと。
やっぱり数字って説得力があると思うんですよ。
「やる気があります」「気合入れています」「頑張ります」ってアピールは、正直伝わりにくい部分もあると思うんです。
でも数字って誰が見ても同じことを連想するじゃないですか。
数字のアピールがクライアント様に刺さるかは未知数ですけど、他のWebライターができないような数字でのアピールは武器になりますし、次第に立場も強まっていきますよ。
これは性格的な面よりも、「NO」を言えるシチュエーションを整えることが大切ですね。
自分自身が思うのは、仕事量が少ない時にはどうしても妥協してしまうんです。結果、安請け合いをしてしまいがちなんですよね。
でも忙しい時であれば「NO」だったり、「別でお代をいただきます」が言えるじゃないですか。
だから「NO」と言えるよう、常にそれなりのお仕事を抱えることが大切ですね。
クライアント様にとっては「面倒なWebライター」だと思われるかもしれないですけど、断られたところで仕事量があればダメージは少ないじゃないですか。
ストレスの軽減にもなると思いますが、生活がかかっている状態だとなかなか「NO」を言えないですよね。
だからこそ、「NO」を言えるように、仕事をしっかりとキープすることが大切かなと。
立場の低さをマイナスにとらえ、「良い立場に」ってことでWebライターとして研鑽を積むのも一つの方法ですけど、立場が低いことをわきまえて活動するのも方法の一つかなとは思っています。
自分自身もそうですけど、特にこれといって強みのないWebライターにとっては、「もっとこうしたい!」じゃなくて、Webライターの現実を受け入れつつ、活動していくのも一つの方法かなと思いますよ。実際自分自身はそうですし。