クラウドソーシングはWebライターにとって頼れるものです。
むしろクラウドソーシングがあるからこそ、Webライターが「手軽に取り組める副業」として注目を集めているんじゃないですかね。そんなクラウドソーシングですが、いわゆる「タスク」と呼ばれる、気軽に取り組める案件があります。
案件に申し込み、選んでもらうプロジェクト型のお仕事と比較すると、掲載されている案件に対して「早い者勝ち」で取り組めるのがタスク作業のメリットですが、果たしてタスク作業は魅力的なのか、これまでの自分自身の経験からいろいろと語っていきます。
結論からお伝えすると、「最近の」タスク作業はあまり魅力的なお仕事が少ない印象です。
もちろんあくまでもWebライター視点ではありますが、個人的には一応チェックはしていますが、最近はほとんどタスク作業はしていません。
かつてはちょっとした気分転換だったり、もう少し頑張って収入を増やしたいなって時、あるいは一日の予定作業を終えても時間に余裕がある時などに最後にタスク作業をしていました。
でも今はほとんどしていません。
その理由をあくまでも個人的主観ではありますが、紹介していきます。
あくまでも個人的な主観ですが、タスク作業って「簡単な作業」って認識なんです。それこそ早い者勝ちで仕事を受けることができる以上、少々語弊があるかもしれませんが「誰でも受けられるお仕事」だと思うんですよ。
仕事を提供してくださっているクライアント様としても、「作業者を選定したい」であれば、タスクではなくプロジェクト式じゃないと無理なんですし。
そんなタスク作業が、最近はかなり細かい指示が多いものが増えている印象ですね。
それならプロジェクトにしてくれた方が、こちらとしても作業しやすいんです。
そもそも、タスク作業って時間無制限じゃないんです。クラウドソーシングでもLancersでも基本的に60分ですよね。
60分を超えた場合、自分自身の権利が消失します。
権利が消失した際に再度自分が引き受けることもできますけど、他の人に奪われてしまうケースもあります。その場合、それまでの作業が水の泡ですが、最近60分では難しいタスク作業でのライティング案件をちらほら見かけるんですよね。
それこそかなり細かい指示のある5000文字とか。「思っていることを5000文字書き殴れ」でも、多分50分くらいはかかると思うんですよ。一般的にタイピングの速い人で1,000文字10分て言われていますし。
それがです。指示を見ながらいろいろと調べるってなったら60分で5,000文字は無理ですね。多分3,000文字でギリギリ、もしかしたら厳しいかなって感じでしょうか。でもプロジェクトで引き受けている案件であれば気にするのは作業時間じゃなくて納期ですよね。
だから60分以上かかっても納期内であれば何ら問題ないんです。でもタスク作業の場合、60分以内に終わらせなければならないんです。
それでも「確実に」次も自分が権利を獲得できるならいいんですよ。でも、もしかしたら他の人に権利が移ってしまう場合もあるんです。
自分が権利を継続するためには、タスクが時間切れになったその瞬間、また自分が案件を引き受けるんです。これで再度60分、自分の権利となります。ただ、「延長」とかではないんです。
最初に権利を受けた人に優遇がある訳ではないんです。まぁ現実的にタスクの終了時間を秒単位で把握できるのはタスクを引き受けた人間だけなので「タスクの終了時間を把握できている」って点が優遇って見方もできますが。
でもこれ、自分もよくやってしまったんですが作業に集中して終了時間が過ぎてしまったりするんですよね。
それで結局他の人が案件を引き受けてしまって、それまでの自分の1時間が文字通り「時間の無駄」になってしまったケースがあります。
これだと結局リスクが高いというか、クラウドソーシングの報酬って「仕事をしたら」ではなく「クライアント様に認められたら」なんですよね。60分で時間切れになったら認められる訳がないんです。
結局時間の無駄になってしまうのはリスクですよね。
細かい指示のタスク案件作業が多いとしても、その報酬が高ければまだやる気が出るかもしれません。
でも、細かい指示が多く、かつ文字数が多いもので1文字辺り自分が受け取る額が0.5円程度のものが多いんですよね。
1文字辺りの単価の考えっていろいろだと思うんですよ。
もちろん誰しも単価が高い方が良いとは思うんですけど、Webライターのお仕事に限らず、仕事の報酬って質と比例しているじゃないですか。実際Webライターのお仕事でも、単価の高い案件の方が求められるクオリティが高いです。
逆に単価の低い案件は、そこまで口うるさくなかったりするんですけど、1文字0.5円で細かい指示が多いと、ちょっと割に合っていないかなってのが自分の率直な思いです。
とあるタスク案件で非承認になってしまったんです。その案件はまさに上で書いたようなもので、4,000文字で3,000円くらい。クラウドワークスだったので、自分の「手取り」は2,000円少々でしょうか。まさに1文字0.5円くらいですけど、これが非承認になってしまったんです。
もしもプロジェクトの案件であれば、「ここは直してほしい」ってなるじゃないですか。でもタスクは問答無用で非承認。さらに、非承認になった記事って他に使いようがないじゃないですか(苦笑)
これが例えば小売業とかで急に取引先から「不要になった」って言われたら、他に売ればよいんでしょうけど、Webライターのお仕事ってどれもオーダーメイドというか、他に使いまわしができるようなお仕事ってないんですよね。だから非承認になると、本当に時間の無駄になってしまうんです。
さらには非承認になった記事って、本当に何もされていないのか分からないって点もありますよね。さすがにそんなクライアント様はいないと思いたいですけど、それこそ非承認にすればテキストを無料で入手できるじゃないですか。まぁこれはさすがに考えすぎかとは思いますが、これらを踏まえると非承認リスクが高いんですよね。こういったことを思うくらいなら、手を出さない方が良いって結論です。
正直、自分自身はタスク作業はほとんど取り掛かっていませんが、「強いて挙げるなら」というスタンスで魅力をいくつか紹介します。
クラウドワークスに登録したばかりの方にとっては、タスク作業は経験の場となるんじゃないかなって思います。
タスク作業ってライティングだけじゃなくていろんなお仕事があるんです。
データ入力とかアンケートとか。そういった本当に簡単なもので、かつ非承認リスクが低いタスク作業は、クラウドソーシングに登録したばかりの人にとっては魅力的かなと。
というのも、タスク作業の中にはタスク承認率95%が条件のものもあるんです。
この数字は決して「ものすごく高いハードル」ではないんですけど、登録したばかりの人にとってはちょっと高く感じてしまうかもですよね。こういった時、簡単なアンケート等をこなすことで95%以上の数字になります。それに、安価ではあってもお金を稼ぐことでモチベーションにも繋がると思うんですよね。
0と1は違うっていうじゃないですか。やっぱりたとえ1円ではあっても「お金になる」って思ったら、やる気が出ると思いますよ。
これは自分も経験したことがあるんですけど、タスク作業って同じような形でたくさん出してくださっているクライアント様がいるんです。
それで「これなら」ってことでたくさん取り組んだら、それらがことごとく非承認になる。
すると、ギャラがもらえないだけじゃなくて承認率が急降下してしまうんですよね。
これだとタスク参加条件95%以上の案件に参加できなくなるんです。
そこまで積極的に参加する訳ではないとしても、「参加できないものがある」となると、何となくモヤモヤしますよね(苦笑)
もしかしたら魅力的なタスク案件が出てくる可能性だってありますけど、その案件がタスク承認率95%を条件に設定していたら、95%以下では参加できません。
だから95%以下になった時に、簡単なデータ入力やアンケートのタスク案件を承認率を高める目的でこなすのはアリかなと。