Webライター専業で生計を立てることができるのか。このような疑問をお持ちの方も多いようですが、自分自身はWebライター専業、つまりはWebライターで生計を立てるようになって10年程度経過しています。人並…かは分かりませんが、とりあえず生計を立てている自分がいろいろと思うことを語っていきましょう。
Webライターで生計を立てているのは事実ですが、正直に言えば「厳しい」ですね。
具体的に言えば「厳しくなっている」でしょうか。結局のところ、職業にかかわらず、生計を立てることができるかどうかって賃金次第ですよね。
これまでWebライターとしてお仕事に恵まれていたのは、自分自身の才能というよりもむしろWebライターの案件そのものが多く、Webライターの世界の需要と供給のバランスが、どちらかといえば需要側の方が多かったからなんじゃないかなって思っています。
どんなお仕事でもそうですけど、結局仕事する人間がいなければ賃金は高くなるし、仕事だって見つけやすいですよね。
これがちょっと皮肉なんですけど、いま日本全体が労働者不足じゃないですか。それこそ「働く人で余っています」って業界、なかなかないと思うんですよ。
自分の生活圏で利用するスーパーやコンビニ、飲食店では、アルバイト募集していないところの方が珍しいですよね。最近では「人がいないので休業します」って張り紙しているお店も見かけます。
だから今の状況って、働こうと思えばとりあえず働き先は見つけやすいと思うんです。でもWebライターの世界に関しては逆というか、Webライターとして働きたいって人が多いんですよね。
これはクラウドソーシングの案件への応募を見ると分かります。
Webライターとして活動している、あるいはこれから活動したいって人が増えているんです。
つまるところ、これまで自分が選ばれていた仕事も、他の人に回されている可能性があるってことですよね。多くの人がいれば質が問われるんです。
正直、自分自身で「質の高いWebライター」だとは思っていないので、Webライター希望者が増えれば、淘汰されていくのも致し方ないかなと。それが厳しくなっているっていう実感に繋がっているんでしょうね。
明確に何らかのデータを取ったとかではないんですけど、自分自身これまでWebライターとしての「先行者特典」があったのかなとは思っています。
自分がWebライターの副業を始めたのは2009年くらいです。
この時期はまだまだ「Webライター」って言葉が今ほど認知されていない時代で、クラウドソーシングもなかった…というか、今調べたらLancersは2009年からなんですね。
でもこの当時はまだまだそこまで大きな存在ではなかったですね。「案件募集掲示板」みたいなものを見つけたのがきっかけで、そこから副業としてお仕事を始めたんです。
もちろんこの時期に今でいう「Webライター」として、自分のように案件を見て応募して仕事をしているって人もいたとは思いますが、その時代から今でも続けているって人はあんまりいないんじゃないかなって思うんですよね。
そこからクラウドソーシングを見つけて何となく登録して。だからか、当初は競合があんまりいなかったんです。案件に応募するとほぼ選ばれる状況でしたね(笑)
つまり、仕事に困っていなかったってことです。
見てみたら自分がLancersに登録したのは2015年の11月でした。
そこから次第に「Webライター」って存在の認知度が広まりを見せるようになっていったんですよね。
すると、クラウドソーシングへの登録者も増えていきますし、それこそ「Webライターが注目を集めている」みたいな特集を見かけるなどして、Webライターの存在が広がるようになっていったんですよね。
結果、Webライターは増えているけど案件は減っているので仕事の奪い合いのような状況が起きているんです。次第に生計を立てることが厳しくなっている状況ではありますよね。
厳しくなっているとはいえ、一応はWebライターで生計を立てるている身として、いくつか気を付けていることがあります。
専業でWebライターになりたいって人はあまりいないとは思いますが、自分が思っていることをいくつかご紹介します。主に心がけているのは下記の3点ですかね。
それぞれ語っていきましょう。
仕事はできる限り多めに確保するようにしています。
継続案件+個別に獲得する案件で自分が設定している一日の目指す収入をと考えています。
多いに越したことはないというか、少ないと不安になってくるんですよね。
だから仕事は多めに、確保しすぎた時には仕事の時間を増やす。結果、収入が増えることになるので別にデメリットはないんですよね。ただ、最近はその「仕事の確保」が難しくなっているって話ですね。
だからWebライターって実際に記事作成することも大切ですけど、お仕事確保のための活動も大切ですね。むしろ記事作成だけで力尽きたらダメなんです。
正社員じゃないんですから、仕事が終わって「じゃあ次はこれで」じゃないんです。「ありがとうございました」で終わりなんです。だから記事作成で力尽きるのではなく、どんな時でもできる限り仕事確保のための活動はするようにしています。
やっぱり一日の仕事量って、どれだけやる気があるとしても限界があるので、限界を知っておくことも大切ですね。
多くのお仕事を確保できたとしても、限界を知らないとその量をしっかりとこなせるのかって問題が生じますよね。
でも例えば「1日10,000文字が限界」だと分かっていれば、確保している仕事量はどれくらいのお仕事なのかがある程度分かります。
「仕事一週間分は確保しておこう」とか「ちょっと今抱えているお仕事の量が多すぎるな」とか、限界を知るからこそ計画できることも結構あると思うんですよ。
ただ限界は頭で理解するまで、実際に試さないとわからない部分でもありますよね。
自分の場合、限界値として1日20,000文字かなって考えています。
さすがにこれ以上になると、集中力が持たないし、誤字・脱字が増えていくって自覚しています。
ただ、さすがに毎日毎日20,000文字もライティングはしないです(笑)
あくまでも限界値であって、適正文字数はもっと低いですが、いざという時のために自分の限界を知っておくことは大切だなって実感しています。
これはまぁフリーランスであれば当たり前の話だとは思うんです。
やっぱりフリーランスって本当に毎回が勝負というか、自分程度のスキルを持つWebライターはたくさんいると思うので、せっかくのご縁があったクライアント様とはしっかりと向き合うようにって思っています。
納期の厳守は大前提で、修正依頼もしっかりと引き受けるようにしていますね。Webライターの案件そのものが減少傾向にあるからこそ、尚更この気持ちは重要かな…と。
それこそ案件が大量にある時代ならちょっとしたことでも「次はもういいや」って思っていたんですよね。
お仕事があることはありがたいですけど、ある程度のタイパ(タイムパフォーマンス)も意識しておきたいじゃないですか。
でもここ数年はこちらが選ぶ側ではなくなっているって実感しています。
だからこそ、毎回が真剣勝負です。
決して毎回継続を狙っているって意味ではなくて、本当に一つ一つの積み重ねというか。これはもうWebライターというよりも、フリーランスの心得でしょうけどね。