Webライターのお仕事は減少傾向とお伝えしましたが、かつてWebライターのお仕事で多かったのが、実は詐欺情報商材だったんです。「?」と思う方もいるかもしれませんが、詐欺情報商材とWebライターの関係をご紹介しましょう。
詐欺情報商材とWebライターは直接的な関係がある訳ではありません。
言うなれば「風が吹けば桶屋が儲かる」的なものです。
近年は情報商材そのものが下火となっていますし、あるとすれば副業詐欺的なものが多いですよね。
「誰でも簡単に稼げます」とか「1日10分で数万円」みたいなものですね(笑)
こういったものが詐欺なのは言うまでもありませんし、これらもご要望が多ければ中身もお伝えしますが、今回はそういった最近の詐欺情報商材ではなく、かつて多かった詐欺情報商材についてですね。
「詐欺情報商材」とお伝えしましたけど、今も昔も「詐欺」だと断言できないよう作られているんですよね。真っ当なものではないけど、でも「詐欺」と言うにはちょっと難しいような、絶妙なラインをついてくるんですよね。
ここでは便宜上、詐欺情報商材と呼ばせていただきますが、じゃあそれがWebライターとどう関係があるのかというと、その詐欺情報商材の中で「作業は外注すれば手間もかからない」と。
そうです、作業する部分をWebライターにってことなんですね。例えば一時期、やたらと「クロスワード作成」のお仕事が増えたんですよ(笑)
まだまだクラウドソーシングができる前、「ライターお仕事募集掲示板」みたいな時代ですね。どこもかしこもクロスワードの作成ってお仕事で、それで自分自身もいくつかお仕事を引き受けたんですが、どうやらそれは「クロスワードを買い取る」という情報商材があったと(苦笑)
実際には買い取ることもなかったと。実際、自分が引き受けて作成したクロスワードは無駄になってしまいました。そりゃそうですよね。買い取ってくれないんですから。
具体的な値段までは忘れてしまいましたが、クロスワードの買い取り額より安い金額で外注すれば、掲示板に募集をかける手間だけで半自動的にお金を稼げる。そんな売込みの情報商材だったんですよ。
こういった事例はまだまだあります。違う案件を引き受けているのに、やたらと同じマニュアルばかりが流れてきたんですよね。これも、どうやら元々は情報商材だと。
詐欺情報商材もいろんなタイプがありますけど、要約すれば「楽にお金を稼げます。自分でやってもいいけど、外注すればもっと楽ですよ」と。
その「外注」の部分にWebライターが使われているってことですね。アフィリエイトに関しては詐欺ではないですけど、ただ情報商材では「楽に稼げます」を主張しているんですよね。
だから「詐欺」というか「誇張」なんですけど、ただ複雑なのはWebライターにはちゃんとお代を支払っているんですよね。
Webライターのお仕事って端的に「やれと言われたことをやる」なので、「情報商材を購入したのかな…」なんて思いながらお仕事を引き受けることもありました。
本当に儲かっていたのであれば良いんですけど、Webライターとしてはあくまでもテキストを作成するだけ。どれだけ利益が出たのかなんてクライアント様も教えてくれないのでその後は定かではありませんが…。
Webライターの需要もですが、情報商材の中身も変わりつつありますよね。特に近年増えているのが、冒頭でもお話した「スマホで楽に稼げます」みたいなものですね。
手変え名を変え品を変えというか、ほぼ同じようなテンプレートで、ちょっと変えただけってものも多いんですよ。しかも厄介になっているのが、一番初めに目に触れるランディングページでは、「楽に稼げる情報を欲しいならここから無料登録」みたいな形なんです。
つまり、初めはお金がかからないんです。
そこから延々と「お金が増えたらこんなことができますよ」「お金がないと大変ですよね」みたいな、どうやってお金を稼ぐのか具体的な方法ではなく、感情に訴えかけるコンテンツを展開。そして最後に「気になったらこちらから登録」みたいなかたちで、よく見るとその情報は有料…みたいな。
つまり、外注に依頼するような性質のものではなくなってきているので、「情報商材購入して頑張ろうとしているのかな」と思うような案件を目にする機会はほぼなくなりましたね。
Webライターのお仕事が減少しているのは困りものではありますが、かつてのような本当は稼げない悪質な情報商材が減少している点に関しては良いことだなって思っています。
確かにこの手の情報商材が主張している「アフィリエイトのテキストを外注すれば、手間を掛けなくても利益を手にできる」は、決して「絶対にありえない」とは言い切れないです。
アフィリエイトそのものは決しておかしなものではありませんから。
ただ、確実性が高いものでもないというか。
だから「詐欺」とは断定できないんですよね。実際、この手どころか、スマホ副業詐欺のような情報商材でさえ「被害実態が難しい」とのことで、警察さえなかなか動いてくれないのが実情です。
ただ、稼げないとも断言できないんですよね。結局、アフィリエイトもそれなりにSEOや人間心理、あるいは売れ筋商品だったりを研究する必要性があるので、「楽に稼げる」とは言えないですよね。
実際にアフィリエイトで大きな収入を得ている人もいますけど、そういった人は決して「楽に稼いでいます」ではなく、ビジネスとして真剣に取り組んでいる人たちばかり。
雇われの身ではないので上司にあれこれ言われるとかはないでしょうけど、決して楽なものではないと思いますよ。
このように、詐欺情報商材業者にも使われるという点が、Webライターの立場を物語っているのかなとも思います。端的に言えば、「都合よくつかわれる」というか。
この点に関しては人それぞれのスキルで変わってくる部分ではありますけど、自分のようにこれといって強みの無いWebライターは、こういった形で使われてしまうよな…と。
これは決して自虐ではなく、客観的に思うんですよね。詐欺情報商材業者でさえ「Webライターは都合よく使える」といった思いがあるんでしょう。でもこれ、反論できないんですよね(苦笑)
自分自身、Webライターはあくまでも代筆業だと思っていますが、それ以上でもそれ以下でもないというか。
だからこそ、Webライターは副業としては適しているけど本業としては難しいなと思っています。
副業であれば、そこまでスキルアップする必要がないですし、あくまでも金銭のためって割り切れると思うんですよ。それこそ、Webライターのお仕事が減少しているなって思ったら違う副業を探せばよいんですし。
でも本業にすると、そこに固執するというか。
極論ですけど別に副業であれば「使い捨て」のような形でも、それこそ本業があるから割り切れると思いますけど、本業の場合、ダメージが大きいですから(苦笑)