車を買わない選択｜カーシェア・リース・サブスクのコスパを比較！

2025年4月21日エンタメ

かつては「車を持つこと」がステータスであり、生活に欠かせない存在でした。しかし近年、都市部への人口集中やライフスタイルの多様化により、「車を持たない」という選択肢に注目が集まっています。

カーシェアリングやリース、さらには車のサブスクリプションなど、「必要なときだけ使う」「月額で手軽に乗る」といった柔軟なサービスが急速に普及。「車って本当に買うべき？」と疑問を感じる人も増えているのではないでしょうか。

自動車の販売台数が年々減少傾向にある理由に、「買わなくても車に乗れる」サービスが充実している点もあるでしょう。

※参照：一般社団法人日本自動車工業会・2023年度乗用車市場動向調査について

この記事では、自動車の保有コストと、カーシェア・リース・サブスクそれぞれの特徴やコスパを比較しながら、あなたのライフスタイルに合った最適な“クルマの持ち方”を一緒に考えていきます。

車を保有するコストとは？

まずは、車を「所有する」という選択肢にかかるコストを見てみましょう。
購入時の費用はもちろん、所有し続ける限り発生する各種の維持費や手間も無視できません。見落とされがちな部分まで含めて、具体的に解説していきます。

購入費用（新車・中古）

車を手に入れる際、最も大きな出費となるのが購入費用です。
新車であれば、軽自動車でも100万円前後、普通車なら200万円〜300万円以上が一般的。車種によっては500万円以上することも珍しくありません。

一方、中古車は比較的安価で手に入ることが魅力です。状態や年式によって差はありますが、50万円以下で買えるものも多く、「とにかくコストを抑えたい」という方には選択肢になります。

ただし、中古車は購入後の整備費用や故障リスクも高くなる傾向があるため、トータルでの出費を見極めることが大切です。

維持費（税金・保険・車検・駐車場・メンテナンス）

車を持つことは、「買って終わり」ではありません。以下のような維持費が継続的に発生します：

自動車税・重量税：年1回の納税。排気量や車重に応じて変動
自賠責保険・任意保険：事故時の補償に必須。特に任意保険は車種・等級で大きく変わる
車検費用：2年ごと（新車は3年目に初回）に発生。整備費用込みで10万円前後が目安
駐車場代：都市部では月2万円以上かかることも
メンテナンス費用：オイル交換やタイヤ、バッテリーなどの消耗品交換

このように、毎月・毎年かかる費用を合算すると、年間数十万円単位の支出になるのが一般的です。

所有することのメリット・デメリット

メリット

いつでも自由に使える：好きな時間に、好きな場所へ車で移動できる安心感
家族や荷物が多いときに便利：小さな子どもがいる家庭やアウトドア派にとっては重宝する
所有欲を満たせる：車好きにとっては「自分の一台」があること自体が大きな満足感

デメリット

維持費がかさむ：使わなくても保険や税金、駐車場代などは発生し続ける
ライフスタイルの変化に対応しにくい：引っ越しや転職などで使用頻度が下がっても、簡単に手放せない
資産価値の減少：買った瞬間から価値は下がり続け、将来的に売却しても大きな金額は戻らない

車を買わない3つの選択肢

「車を持つのは当たり前」という価値観が変わりつつある今、必要なときだけ使えるサービスが次々と登場しています。
中でも注目を集めているのが「カーシェア」「カーリース」「カーサブスクリプション」の3つ。ここでは、それぞれの仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

カーシェアとは？

カーシェアは、決まった車を複数の人で共有するサービスです。会員登録をすれば、アプリなどから手軽に予約・利用が可能。使った分だけ支払う「時間単位の料金体系」が主流です。

メリット

必要なときだけ使えるので、無駄な固定費がかからない
スマホで簡単に予約・解錠でき、24時間利用可能
給油や清掃などを運営側が対応してくれる場合もあり、管理の手間が不要

デメリット

希望の時間に空きがないこともある
長時間利用だと割高になるケースがある
チャイルドシートなどの装備が常にあるとは限らない

代表的なサービス：タイムズカー、オリックスカーシェア、dカーシェアなど

カーリースとは？

カーリースは、月額で新車を“借りる”契約です。契約期間は一般的に3〜7年程度と長めで、車種・色・グレードまで自分で選べます。

メリット

月額料金に税金・保険・車検代などが含まれているため、管理がラク
初期費用なしで新車に乗れる
マイカー感覚で自由に使える

デメリット

途中解約が難しい（違約金が発生する場合も）
走行距離制限があるプランが多い
車の所有権はリース会社にあるため、カスタムなどに制限がある

代表的なサービス：定額カルモくん、車のサブスク【SOMPOで乗ーる（そんぽでのーる）】、ニコノリなど

カーサブスクリプションとは？

サブスク型サービスは、月単位で車を自由に乗り換えられる柔軟な契約形態が特徴です。リースよりも短期間で契約でき、複数の車を楽しむような利用スタイルにマッチしています。

メリット

短期契約が可能で、気軽に車を試せる
ライフスタイルに合わせて車種を変更できるプランも
税金や保険、整備費用込みで月額料金がわかりやすい

デメリット

リースよりも月額料金がやや高め
車の種類や乗り換え回数に制限がある場合も
利用エリアが限定されていることがある

代表的なサービス：KINTO（トヨタ）、NOREL（IDOM）、Honda Monthly Owner（ホンダ）など

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車を買わない3つのサービス比較表

項目	カーシェア	カーリース	カーサブスクリプション
契約期間	数十分〜数時間	数年（3〜7年）	短期〜中期（1ヶ月〜数年）
支払い形態	時間単位の従量課金	月額固定（税金・保険込）	月額固定（税金・保険・整備費込）
初期費用	なし	基本なし	基本なし
車種の選択肢	少なめ（共用車）	自由に選べる	サービスによって異なる
所有感	ほぼない	あり（ほぼマイカー感覚）	ややあり（短期で変える前提）
利用の自由度	共有のため制限あり	自由に使える	比較的自由に使える
解約の柔軟性	いつでもOK	契約期間内の解約は不可または高額	比較的柔軟に解約・乗り換え可能
向いている人	たまに使いたい人	長期間同じ車に乗りたい人	いろんな車に乗りたい・試したい人

こうして比較してみると、それぞれのサービスが異なるニーズに応えていることがわかります。
たとえば「週末だけ車を使いたい」ならカーシェア、「新車に長く乗りたい」ならカーリース、「いろんな車に気軽に乗ってみたい」ならカーサブスクが向いています。

大切なのは、「自分が車にどんな使い方・期待をしているか」を見極めること。
購入だけでなく、こうした多様な選択肢をうまく活用することで、もっと賢く、コスパよくクルマのある生活を楽しめるようになりますよ！

コスパ比較｜どれが一番お得？

「結局、どれが一番コスパいいの？」
多くの人が気になるポイントですよね。でも、ライフスタイルや利用頻度によって最適解は違います。
ここでは、リアルなシミュレーションを交えながら、「車を買う vs 借りる」のコスト面を徹底比較してみましょう！

ケース①｜月1〜2回・近場の買い物や送迎で利用する人

想定条件：

月2回、各3時間利用（6時間/月）
走行距離：約30km/月

項目	カーシェア（例：タイムズカー）	カーリース（例：月額2万円）	サブスク（例：KINTO・月額2.5万円）	車を購入（コンパクトカー・中古）
月額利用料	約4,200円（700円/h×6h）	約20,000円	約25,000円	約8,000円（ローン換算）
駐車場代	0円（不要）	10,000円（想定）	10,000円（想定）	10,000円（想定）
ガソリン・維持費	込み	5,000円程度	込み	約5,000円（保険・メンテ）
月額合計	4,200円程度	約35,000円	約35,000円	約23,000円

✅ カーシェアが圧倒的にコスパ◎！
たまに使う程度なら、維持費ゼロ＆時間単位で借りられるカーシェアが最強。

ケース②｜週3〜4回・通勤や保育園の送迎に使う人

想定条件：

月12日利用、1回2時間（24時間/月）
走行距離：300km/月程度

項目	カーシェア	カーリース	サブスク	車を購入（新車・ローン）
月額利用料	約16,800円（700円/h×24h）	約25,000円	約30,000円	約25,000円（ローン換算）
駐車場代	0円	10,000円	10,000円	10,000円
ガソリン・維持費	込み（上限距離超えると別）	約5,000円	込み	約7,000円（ガソリン＋保険）
月額合計	約17,000〜22,000円	約40,000円	約40,000円	約42,000円

✅ カーシェアはお得だが距離制限や空き状況に注意。
通勤など定期的に使うなら、マイカー感覚で使えるリースかサブスクが便利。

ケース③｜毎日使う＋家族の送り迎えや週末のお出かけもする人

想定条件：

月25日利用、毎回3時間（75時間/月）
走行距離：600km/月程度

項目	カーシェア（非現実的）	カーリース	サブスク	車を購入（新車ローン）
月額利用料	約52,500円（700円/h×75h）	約30,000円	約35,000円	約30,000円（ローン換算）
駐車場代	0円	10,000円	10,000円	10,000円
ガソリン・維持費	込み（距離上限超過あり）	約5,000円	込み	約8,000円（保険・ガソリン）
月額合計	約52,500円〜（非現実的）	約45,000円	約45,000円	約48,000円

✅ 毎日使うなら“買う or 借りる”の二択。
利用頻度が高いなら、コスト差よりも快適さ・自由度重視で選ぶのがおすすめ。

コスパの結論｜頻度と用途で選び方が変わる！

たまに使うだけ → カーシェア
定期的に使いたい → カーリース／サブスク
毎日ガッツリ使う → 自家用車 or 長期リース

つまり、「一番お得な選択肢」はあなたの使い方によって変わるということ。

こんな人にはこれがおすすめ！

車の使い方やライフスタイルは人それぞれ。
ここではよくあるパターン別に、「どの選択肢が向いているか」をわかりやすくまとめました。

パターン①｜都会暮らしで、車は“たまの移動手段”という人

おすすめ：カーシェア

向いている人：

電車やバスが基本の生活
月に数回だけ、買い物やドライブで車を使う
駐車場代が高い地域に住んでいる

理由：

必要な時だけ、スマホで簡単に予約できてコストも最小限。
維持費ゼロでマイカー感覚を味わえるのが大きなメリット！

パターン②｜子育て中で送迎や買い出しが多い人

おすすめ：カーリース or サブスク

向いている人：

幼稚園や塾の送り迎えが日常
平日は買い物や通院、週末は家族でお出かけ
とにかく「気軽に車を使いたい」人

理由：

月額で支払いが一定だから家計管理もしやすい。
車検・税金・保険がコミコミで、時間とお金の手間が省けるのも嬉しいポイント。

パターン③｜毎日の通勤に使う＋趣味でもドライブする人

おすすめ：自家用車 or 長期リース

向いている人：

通勤や仕事で毎日車を使う
遠出や旅行もよくする
車への愛着やこだわりがある

理由：

利用頻度が高いなら、自由に使えるマイカーがやっぱり快適。
中古車なら初期費用を抑えて所有も可能。コスパ重視ならリースも◎

パターン④｜車が好きで、いろんな車を楽しみたい人

おすすめ：カーサブスク（KINTOなど）

向いている人：

新しい車種にワクワクする
定期的に車を乗り換えたい
維持費や手間を最小限にしたい

理由：

数年ごとに最新モデルに乗り換えられるのが最大の魅力！
保険や税金も込みなので、趣味感覚でスマートに楽しみたい人にピッタリ。

パターン⑤｜地方在住で“車が生活必需品”な人

おすすめ：自家用車（中古 or 新車）

向いている人：

通勤・買い物・病院、すべて車が必要
交通手段が車に限られているエリアに住んでいる
長期間、同じ車に乗る予定がある

理由：

やっぱり、地方での生活は自家用車が最強の交通手段。
ランニングコストもコントロールしやすく、中古車をうまく選べば初期費用も◎。

自分の使い方をイメージすることが大切！

「みんながそうしてるから」じゃなく、
“自分の暮らしにはどのスタイルが合うか？”をしっかり見極めることが、車選びでは超重要！

あなたにとってベストな選択肢が、きっとこの中にあるはずです。

まとめ｜自分に合った選択肢を見つけよう！

車を保有するか、借りるかの選択肢は、あなたのライフスタイルや使用頻度に大きく左右されます。どの方法にもそれぞれのメリットとデメリットがあるので、自分にとって最適な選択肢を見つけることが大切です。

たまにしか車を使わないなら、カーシェア
家族で利用頻度が高いなら、カーリースやサブスク
通勤や趣味で頻繁に使うなら、自家用車や長期リース
車好きで新しいモデルを楽しみたいなら、カーサブスク
地方で車が必需品なら、マイカー購入

これらの選択肢を自分のライフスタイルに照らし合わせて考え、コストや便利さ、自由度をバランスよく選ぶことが大切です。
最終的には、「どれが一番お得か？」だけでなく、「自分の生活に最適な選択肢は何か？」を考えることが、満足できる結果に繋がります。