現役Webライターによるいろいろな思い

100名城スタンプラリー最難関?根室・チャシ跡群を楽しもう!

管理人はいわゆる「100名城スタンプラリー」が趣味でした。過去形なのは、100個のお城に足を運び、すべてのスタンプを押したからです。歴史と旅行が好きな人にとって、100名城スタンプラリーは2つの趣味を同時に満たすことができる素晴らしい企画ですが、そんな100名城スタンプラリーの中で「最もハードルが高い」とされているのが根室にあるチャシ跡群です。

なぜハードルが高いとされているのかや、実際に足を運んだからこそ分かる点などいろいろと紹介していきましょう。

根室・チャシ跡群のハードルが高いと囁かれている理由

自分自身、根室・チャシ跡群のスタンプを押したのは100名城スタンプラリー集めの中でもかなり後半、93個目でした。いろいろと情報収集すると「ハードルが高い」とささやかれていますが、その理由として物理的な距離もさることながら、「交通手段の少なさ」が挙げられるんじゃないかなと。

横浜に住んでいる自分にとって、根室・チャシ跡群のスタンプを押すための選択肢は飛行機のみ。というか、北海道内に住んでいる人以外は基本的には飛行機でなければ足を運べないエリアなんじゃないですかね?
例えばこれが本州にあるお城であれば、新幹線や在来線などの鉄道、夜行バス、自家用車やバイクでのツーリングなどアイディア次第ですよね。

「どうやって足を運ぶのか」を考えるのも旅の楽しさの一つだと思うんですけど、根室・チャシ跡群に関しては飛行機一択。強いて挙げるとすれば、釧路空港か中標津空港にするかくらいで、じゃあそこからどうするのかってくらいですかね。釧路に関しては鉄道もあるので、電車にするか車を借りるかって選択肢がありましたが。

自分自身は釧路空港を選びましたが、「安く根室・チャシ跡群のスタンプを押したい」と思った場合、航空会社のセールに合わせるしかないんです。他のエリアなら、公共交通機関を控えてマイカー・マイバイクで足を運んだり、あるいは旅費を抑えるために夜行バスって手段もありますよね。新幹線や特急を控えて青春18きっぷや今は廃止されてしまった週末パスなどを上手く活用するのも方法としてありました。

しかし根室・チャシ跡群に関しては、陸続きではなく、かつ距離もあれば交通機関もあまり充実していないってことで釧路か中標津まで空路、そこから根室までアクセスするのみです。まぁ端的に言えば「お金に糸目をつけないなら、他のお城と変わらない」でしょうけど、自分自身はコストは無視できないので、そうするとANAとJALのセールを心待ちにして…って感じでしたね。

コストを抑えるために計画した「根室日帰り」は可能か?

結論からお伝えすると、根室・チャシ跡群のスタンプは、ANAのセールで片道およそ10,000円のチケットにて夫婦で2泊3日の旅行の道中で押すことになりました。そして実際に足を運んでみると、2泊3日では足りないし、また足を運びたいなって思ったほど素晴らしい魅力がつまったエリアでした。

ただ、当初はできればコストを抑えたいとの思いから、一人で、さらには日帰りで行けないものなのかを模索していたんです。

結局釧路空港まではセールを頼るしかないんですけど、釧路空港から根室エリアまでどうやってコストを抑えるのかと。そこで一つ考えたのがカーシェアだったんですね。釧路空港にはレンタカーとカーシェアがあったんです。カーシェアリングの利用者であればご存じかと思いますが、カーシェアリングは6時間以上だと距離代金が加算されてしまうんです。

15分単位で借りることができるシステムなので、つまりは5時間45分以内であれば距離代金がかからないんです。先ほどもお伝えしましたが、釧路から根室は電車で移動することもできるんです。片道2時間ちょいで片道約3,080円、往復で6,160円。この費用が安いか高いかよりも難しいなと思ったのはダイヤですね。

釧路発・根室発のそれぞれの時刻表は下記です。

画像引用:ヤフー時刻表(釧路発根室発

片道およそ2時間ちょいなんです。つまり、11時13分発の釧路発に乗った場合、13時ちょいに根室に到着します。スタンプを「押すだけ」であれば、根室・チャシ跡群のスタンプは根室駅にあるので根室駅まででいいんです。

ちなみに11時13分発に乗車した場合のデータです。

13時26分に到着します。そして根室発・釧路行きは13時36分発なので、根室駅にはおよそ10分滞在できることになります。一度行った身からすれば、これは「十分可能」です。根室駅はさほど広くはありませんし、スタンプがある場所は根室駅から歩いても3分くらいですかね。走れば余裕です。

ただ、これはあくまでも「スタンプの場所を分かっている」前提ですよね。

スタンプの場所が分からない場合、10分で行って帰って列車に乗るのは、かなりギリギリなラインになるんじゃないかな…と。例えば確率的にはかなり低いとは思いますが、同じ電車に同じく根室・チャシ跡群のスタンプ目的の人がいたらスタンプで並ぶのでさらにギリギリになりますね(苦笑)

そして仮に根室発の電車に乗り遅れた場合、次の電車は16時8分発です。そうすると、釧路には18時30分前後に到着しますが、ここでポイントは釧路空港と釧路駅はちょっと距離があるって点ですね。

およそ20kmあるんです。タクシーだとちょっと費用がかかるのでバスですかね。

画像:阿寒バス株式会社・釧路空港連絡バス

およそ45分ですが、航空便に合わせてくれているのがありがたいですね。ちなみに釧路空港の飛行機の時刻表がこちら。

画像引用:釧路空港公式サイト

つまり、電車を1本逃した場合、ANAとエアドゥは間に合わなくなります。むしろJALでもかなりギリギリ…と言いたいところですが、釧路駅前乗り場のバスの最終が18時15分。つまり、滞在10分で済ませることができずに1本遅れた場合、釧路駅のバスに間に合わなくなります。

こうなると、まぁタクシーしかないですよね。約20km。それならもうゆっくりした方が安上がりでしょ…って話ですが…。

カーシェアリングを使用する

正直、「一度行った身」であれば根室に10分滞在なら「いける」と思いますが、土地勘のない状況で「根室駅滞在10分」かつ「乗り遅れたら飛行機にさえ乗れなくなる」というシチュエーションは、リスクが高すぎるなと。

そこで次に考えたのがカーシェアリングです。そしてただ借りるだけではなく5時間45分以内に返却すること。

この時間の理由はカーシェアリングのシステムです。5時間45分であれば4,290円です。電車の往復より安いですね。さらに言えば電車の場合釧路駅と釧路空港の往復バス代も加算されますから、車の方が圧倒的に安いです。ただ、6時間以上の場合1km20円加算されてしまうんです。

ちなみに釧路空港から根室駅までのGoogleの予測がこちら。

国道44号線(下のルート)の方が近いですし、実際に自分もそちらを通りました。片道2時間9分、142km。つまり、往復でおよそ284kmになるので、6時間を超えた場合、284×20=5,680円が「距離代」として加算されます。ちなみにカーシェアリングは6時間でも4,290円なので、合計9,970円が「車代」になりますね。

ただ、上の図でGoogleが計算しているように、片道2時間09分。つまり、往復でも4時間ちょいなんです。つまり、5時間45分以内で返却できるので車代は4,290円でいけるなと。ただ、計算通りに行くのか不安だったんですよね。道路状況って分からないじゃないですか。ましてや距離にすれば140kmもあるんです。上野と宇都宮が100kmくらいですからね。さらにはそれを往復、つまりは2セットこなさないといけないんです。

道路状況や体力を踏まえ、ちょっとリスクがあるんじゃないかな…と思ったんですよね。タイムズカーは延長も手軽にできますけど、仮に6時間以上借りたら車代金が一気に跳ね上がるんです。仮に先に出した金額を車代として支払うなら、もっとゆっくりした方がいいんじゃないか…って思ったんですよね。

ということで、「コストを抑えて日帰りで根室チャシ跡群のスタンプを押す」は断念しました。ただ、一度行って、さらにはこの道を通った身からすると往復5時間45分って結構余裕かなと思います(笑)

確かに距離だけを考えると結構微妙だと思うんですよ。でも「北海道の道路」として考えると、実はそこまで時間がかからないというか。その理由として、交通量と信号の量が挙げられます。

信号が見えないですよね(笑)

かつ交通量もそこまで多くはないんです。もちろん法定速度の順守は絶対ですけど、そもそも止まることがないんですよね。だから自分自身、運転していて楽しかったです。普段あんまり「運転が楽しい」なんて思ったことはありませんけど、北海道の雄大な大自然の中のドライブはとっても楽しかったですね。

自分の場合、釧路空港からいろいろと立ち寄りましたけど一直線に向かえば釧路空港から根室駅まで1時間半…は言い過ぎかもですが、その程度で到着するんじゃないかなと。

ただ、個人的には日帰りでコストを抑えて100名城スタンプをゲットするのも悪くはないと思いますけど、せっかく北海道、さらには道東に足を運んだのであればいろいろと見どころがあるので、それらを楽しんでもらいたいなと。自分自身、足を運ぶ前は何も知識はありませんでしたけど、いざ足を運んだら本当に楽しかったですから。そこで、実際に足を運んで楽しかったスポットを紹介しましょう!

釧路・根室は日帰りは勿体ない!実際に足を運んで楽しかったスポット

ここでは管理人が実際に釧路・根室などのいわゆる「道東」に実際に足を運んで楽しかったスポットを紹介します。これらを考えると、日帰りは勿体ないです(笑)

あっけし望洋台

国道44号線沿いにあります。駐車場が無料でかつ広いので停車しやすいですし、何より無料です。何があるって景色があるだけかもしれませんが、管理人は釧路空港を出てまずここに立ち寄りました。

ここで最初に「北海道の大自然」を体感したんですよね。何時間もいる場所ではないと思いますけど、これから旅する道東エリアがどういった場所なのか、思いを巡らせるのも良いんじゃないかなと。ちなみに近くに厚岸グルメパーク(厚岸味覚ターミナル・コンキリエ)がありますね。そちらからもほぼ同じ光景を楽しめるし、そちらは道の駅なので食べ物がありますね。

なので、飲食もって方は厚岸グルメパーク(厚岸味覚ターミナル・コンキリエ)に行くのもありかなと。

霧多布岬

ここは国道44号線沿いから少し外れますけど、行ってよかったって思えるスポットです。「霧多布岬」って名前の通り、とにかく霧が凄かったです。

霧で全然分からなかったんですけど、霧がちらっと晴れた際には海岸がすごく近くて。

こういった光景は日常生活にはないものなので本当に感動しましたね。ちなみに霧がなければコアラが見れるとか。

納沙布岬

北海道の最東とのことで、こちらも見応えのある場所でしたね。晴れていればすぐそこに北方領土が見れる立地とのこと。こちらにはお土産屋さんがありましたね。

この日もちょっと雲がかっていたんですけど、それでもとても素晴らしい光景でした。

花咲灯台

ここもとっても印象に残っていますね。国道44号線沿いではないんですけど、そこまで遠回りってほどではないです。

ここでは割と天気に恵まれていたのもあって、かなり良い見晴らしでした。日差しは強かったんですけど、湿気がそこまで高くはないので日陰に入ると冷房に入ったような感覚で。「涼しい北海道」を満喫できましたね。

ニューモンブラン

根室名物「エスカロップ」のお店です。レトロな雰囲気の喫茶店で、いろんなメニューがありましたけどやっぱりせっかくならエスカロップでしょう!

見た目に反して?さっぱり感があるので女性でも食べやすいんじゃないかなと。専用駐車場もあるので車でのアクセスも問題ありません。

釧路和商市場

釧路駅からほど近い場所にあります。白米を購入して自分好みの「丼」を作るというコンセプトですね。新鮮なお刺身が盛沢山で、自分好みの海鮮丼を「作って・食べて」ができます。PayPayも使えましたね。

駐車場もあるので車でのアクセスも可能です。

テレビとかでも紹介されることがあるのでご存じの方も多いんじゃないでしょうか?とにかく「せっかく北海道に行ったら海鮮を」って人は、絶対に足を運ぶべき場所なんじゃないかなと!

釧路・根室は見所盛沢山!

ということで、釧路・根室についていろいろと紹介させていただきました。「100名城スタンプだけ取れればよい」って考えている方の気持ちはよく分かります。でも、実際に足を運ぶととっても楽しいエリアです。

日帰りを検討している方も「釧路・根室を堪能する」ことを考えてみてはいかがでしょうか?自分自身、また是非とも足を運びたいなって思ったほどなので、日帰りではなく、じっくり満喫することできっと「日帰りじゃなく、宿泊にしてよかった」って思うはずです!