Webライターのメリットの一つに、「仕事の場所を選ばない」が挙げられることがあります。
確かにWebライターは「会社に出社する」ではないため、それこそインターネット環境さえあればどこででも仕事できる点は、メリットとして挙げられることが多いです。
しかし本当にどこででも仕事できるのでしょうか。自分自身の経験から、この点についていろいろと語っていきましょう。
結論からお伝えすると、「かつては可能だった」が答えでしょうか。
確かにかつては場所を問わずにお仕事ができました。
自分自身、ノートパソコンを持って喫茶店だったり漫画喫茶・ネットカフェ、あるいは空いている電車の中や車で移動しているちょっとした待機時間等、いろんなところでお仕事をしてきましたが、最近はもうほぼ自宅です。
外でクライアント様と会う時、時間を無駄にしないためにノートパソコンを持って電車の中や駅のベンチで仕事をすることはありますが、そういった機会は少ないですね。
なぜ「かつては」可能だったのか。その理由をいくつか紹介しましょう。
これが大きな理由なんじゃないかなと。
かつて、Webライターのお仕事ってそこまで難しいものではなかったんです。
例えば自分が初めてこなしたWebライターのお仕事って「太陽光発電って単語を入れて1000文字の文章を作成する」でした。
今でもはっきり覚えています。
一体なぜそのような記事が必要なのか。誰が読むのか。このテキストで何をするのか。
まぁただのアフィリエイトでしかなかったんですよね(笑)
それこそSEOの難易度がここまでのものではなく、とりあえず文章の中に単語さえあればGoogleの検索エンジンに引っかかる時代でした。
だから文章の質なんて問われなかったんですよね。
とにかく、文章の中に指定のキーワードさえ入っていればよかったんです。
ちなみにこの時の単価が1文字0.2円。つまり、1,000文字の文章を作成して200円でした。
でも、やっぱり嬉しかったですよね。初めて自分が「文を書いて」お金をもらったんですから。
まぁそれはさておき、そのくらい昔はSEOもそこまで厳密なものではなかったので、ある程度頭に入れさえすれば外でも十分にできるお仕事だったんですよね。
それこそ、ノートパソコンもオフラインで十分でした。
それがGoogleの検索エンジンの進化に比例するように、SEOってものが複雑化というか。
正確性が求められるようになったり、ソース・出典の記載だったり、あるいはテキストだけではなくWordpressへの入稿まで求められるようになると、やっぱり「オフラインのノートパソコン」では無理ですよね。
そうすると、それなりに集中力が求められるようになるから移動しながらのお仕事はちょっと難しいですよね。
特にWordpressへの入稿となると、マウスがないと難しいかなって。そうなると、結局自宅のPCでのお仕事がベターなんです。
上でも言いましたけど、昔はテキストにそこまでの精密性というか、それこそ「キーワードが入っているか否か」くらいしか問われなかったんですよ。
だから依頼者様とのやり取りもそこまで面倒なものではなかったんです。
それこそ「○○って単語を入れた1000文字のテキストを10本、○日までに」みたいな。
内容に関して改めて確認するようなこともなかったので、一度依頼を受けるとこちらが記事を入稿するまで連絡を入れる必要がなかったんですよね。
でも今だと分からない点は問い合わせたり、指示も丁寧だし、そもそもテキストではなくて連絡ツールだったりと、やっぱりPCで連絡を受けた方が良いなって思う環境になっているんですよね。
例えば修正をって指示を受けた際、それがWordpress上でしかできない場合はオフラインのノートパソコンではできないですし、オンラインのノートパソコンではあってもやっぱりマウスも欲しいですよね。そうすると机があった方が良いんです。
机が必要なら喫茶店とかでもいいのでは?と思うかもしれませんが、喫茶店なら別に自宅でも良いんじゃないかな…と。
確かに自宅でばかりだと気が滅入るというか、時には違う場所でって気持ちもありますけど、喫茶店でお仕事をする場合、やっぱり隣のお客からの視線って気になるんですよね。
別に自分のようなWebライターの情報なんてそこまで価値があるとは思いませんけど、ただ万が一というか何が起きるか分からないじゃないですか。
例えば自分のノートパソコンの画面がうっかり他の人が撮影した写真に写ってしまって…とか。
その点、自宅なら絶対に他の人に見られることはないですから。
ここまで話を聞いていただいて「オフラインのノートパソコンの話ばっかり」だと思われた方もいるかもしれませんが、その通りなんです。
保有しているノートパソコンは、ずっとオフラインで運用していました。
それこそメモ帳さえあれば十分。
むしろオンラインにするとメモリーを消費するので動きが悪くなるなって。
だからオフラインでずっと利用していたんです。
だからもっと強力なスペックで、かつインターネットにも不自由なく接続できる環境があれば外で…ってなっていたかもしれないですね。
それこそ喫茶店とかであれば机の上ではあるので、マウスを接続できるじゃないですか。
そうすれば仕事の幅も広がるとは思いますけど、自分のノートパソコンはいわば「オフラインでのテキスト作成専用機」なので、インターネット環境が求められる状況だと使いにくいってのがあるんですよね。
どこでもできるお仕事だったはずのWebライターですが、すっかり自宅でお仕事をするだけとなってしまっています。
しかし、家でのお仕事にもいくつかデメリットがあるのも事実です。ここでは自分自身が思う、家でWebライターのお仕事をこなすデメリットをいくつか紹介します。
これはもう本当に「自分のデメリット」ですが、誘惑が多いというか誘惑に負けるというか(苦笑)
具体的には、仕事をしていたはずなのにふとSNSを見ちゃったりとかですね。
特にノリが悪いっていうんですかね。偉そうに言えば筆が進まないと言いますか、テキストがスラスラ出てこないお仕事の時は、集中力が途切れがちなのでそうするとふとSNSを見たり、Youtubeを見たり。
先程「オフラインのノートパソコンだった」ってお伝えしたのはこの点も関係しているんですよね。実は昔は結構外でお仕事していたんです。
オフラインのノートパソコンなのでSNSもYoutubeも見れません。
娯楽的なファイルも何もないので、テキスト作成以外何もできないというか(笑)
それがメリットでもあったんですけど、オフラインでは仕事が難しい状況となってしまったので自宅で仕事をすると、ふとした時に仕事以外のことをしてしまいがちなんですよね。
これってよく言えば「自分だけで仕事に取り組める」なんですけど、やっぱりある程度他人に見られることって大切だなって思うんですよ。
他人の目があれば、それこそ仕事中にパソコンでYouTubeやSNSを見るってことにもブレーキがかかると思うんですよね。それにこの点で特に痛感しているのが間食なんです。
食べるのが大好きな人間なので、ふとした時についお菓子とか食べちゃうんですよね。
これだって会社でお仕事をしていれば、他人の目があるので仕事中にスナック菓子をボリボリ食べたりなんて無理じゃないですか(苦笑)
でも一人だから誰にも気兼ねする必要ないですよね。
おかげでコロナ禍の頃は本当に太りました。これも結局は自分の意志の弱さでしかないんですけど、自分にとってはデメリットになってしまう部分ですよね…。
誰にも見られていないから油断するってことで、実は一度、「誰かに見られよう」ってことで仕事の光景をYouTube生配信したんです。
ただ、自分自身何も動画を挙げていないので誰も観にきませんでした(苦笑)
閲覧者ゼロではあっても、「もしかしたらだれか見に来るかもしれないので緊張感を」とは思いましたけど、延々誰も見に来ないと、結局こっちも「無駄だな」って感じてしまいますよね。
ということで、これは一度だけで二度と行われることのない「対策」でした。
一応既婚者として妻がいる身なんですが、家でのお仕事は妻に気を使わせますね。
家に二人いる時、お互いの存在を感じられないくらいの大豪邸なら問題ないんでしょうけど、住まいはそこまで広くないんですよね。
それに、いわゆるリビングアクセスタイプなので、それぞれの部屋にいても何となくですけど相手の気配を感じてしまうんですよね。
だから自分がパソコンの前にいると、リビングのテレビの音量を小さくしてくれたりとか、テレビを見るのを辞めたりとかしているのを見ると、申し訳ないですよね。
気を使わなくて良いとは伝えていますけど、それで「じゃあ使いません」とはなかなかならないですしね。
もしもですけど自分が外で働くお仕事であれば、家の中で気を使う必要なんてないじゃないですか。つまりは本来であれば使う必要のない気を使わせているって思ったら、申し訳ですよね。
だから以前はノートパソコンでっていうのは、妻への気遣いというかたまには家を出てっていう部分もあったんですよね。