旧ジャニーズのグループで、今のところ最後のCDデビューとなっているのがAぇ!groupです。2024年5月15日のCDデビュー時、ジュニア歴が10年を超えているメンバーが多数いましたが、それはAぇ!groupに限った話ではありません。SixTONESやSNOW MAN、なにわ男子など既存デビューグループの中にも「10年戦士」は多数いました。
裏を返せば、それだけCDデビューが「狭き門」となっていることを意味しますが、果たして次はどのグループがデビューするのか。いわば「デビュー予備軍」であるジュニアが2025年2月に再編されたのは、様々な意見があるものの「デビューを見据えたもの」であることは間違いないでしょう。
そこで、この記事では「次のデビューグループ」について、いろいろと考えてみました。
2025年6月現在、いわゆる「デビュー予備軍」と考えてよいのはジュニアのYouTube、「ジュニアchannel」で単独チャンネルを持っている以下のグループに絞られていると考えてよいでしょう。
一応「関西ジュニア」も単独でチャンネルを持っていますが、これまでのパターンを考えると、関西組がデビューした際には関西ジュニアのくくりから単独チャンネルを持って、そこからという流れです。この点はなにわ男子、Aぇ!group共に共通したものなので、Boys beやAmBitiousが単独チャンネルを持つ前にデビューするとは考えにくいでしょう。
つまりは、上記の4組がいわば「2025年6月におけるデビュー候補生」だと考えられます。
デビューに当たっては、当人たちだけではなく事務所内のバランスの問題もあります。
むしろそれが大きく、結果的に「ジュニアで人気があるけどなかなかデビューできない」状況を生み出していますが、嵐以降のデビューの年や前グループからの間隔をまとめてみました。
| グループ名 | デビュー年 | 前グループとの間隔 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 嵐 | 1999年 | ― | ハワイでデビュー。平成アイドルの象徴。 |
| NEWS | 2003年 | 約4年 | 期間限定ユニットとして始動。 |
| 関ジャニ∞ | 2004年 | 約1年 | 関西ジュニア出身で初の全国デビュー。 |
| KAT-TUN | 2006年 | 約2年 | 結成から6年越しの待望デビュー。 |
| Hey! Say! JUMP | 2007年 | 約1年 | 10人編成でインパクトある登場。 |
| Kis-My-Ft2 | 2011年 | 約4年 | CDデビュー。長年ジュニアで活動していた精鋭グループ。 |
| Sexy Zone | 2011年 | 同年内で2組目 | 同年デビューの異例パターン。 |
| A.B.C-Z | 2012年 | 約1年 | 初のDVDデビューという変則パターン。 |
| ジャニーズWEST | 2014年 | 約2年 | 4人デビューが事務所と直談判して7人デビュー |
| King & Prince | 2018年 | 約4年 | Mr.KING vs Mr.PRINCEからの統合。 |
| SixTONES | 2020年 | 約2年 | 同時デビューの初例。 |
| Snow Man | 2020年 | 同上 | 母体グループに新メンバー3人を追加してのデビュー |
| なにわ男子 | 2021年 | 約1年 | 関西ジュニアの人気枠として急浮上。 |
| Travis Japan | 2022年 | 約1年 | 初の全世界デビュー(ユニバーサル)。 |
| Aぇ! group | 2024年 | 約2年 | 関西出身で話題性抜群、STARTO ENTERTAINMENT体制下での初デビュー組。 |
この表からうかがえるのは、2018年以降は1〜2年周期でのデビューが続いています。ただし、これらはジャニーズ事務所からの流れなので新体制である「STARTO ENTERTAINMENT」からデビューしたのはAぇ! groupのみです。
いわば前例が一つしかない状況なので、今後もこれまで同様1~2年周期でデビューさせるのか、あるいはこれまでとは少々異なるスタイルとなるかは未知数です。
ただ、仮に旧ジャニーズ事務所からの流れを汲むのであれば次のグループのデビューは2026年前後が予想されますね。ただ、いつデビューするにせよデビューが決まったらビジネスとして、それなりに準備しますよね。
例えばなにわ男子のデビューは2021年11月12日ですがデビュー発表は2021年7月28日「なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん」の中でした。
そしてこれも当然ですが、デビュー発表するにあたってもなにわ男子の場合は本人たちも知らなかったとのことですが、周囲の大人は知っていた訳です。つまり何が言いたいかといえば、デビューのためにはそれなりに準備が必要ってことです。
この点はなにわ男子だけではないですよね。Aぇ!group、さらにはなにわ男子以前にデビューしたグループもでしょうけど、デビューにあたってはいつデビューするのかだけではなく、「どのグループをデビューさせるのか」から話し合うと思うんですよ。
ジュニアには多くのグループがあるんです。人気や売り上げ、さらにはその後の戦略などいろいろと踏まえてデビューするグループを決めると思うんですよ。
裏を返せば、これまでCDデビューを果たしたグループは決定権のある人間たちを納得させたということなので、今後デビューするグループも、決定権を持つ人間に「このグループで!」と思わせる何かが求められるということでしょう。
故ジャニー氏がいたころは、デビューは独断だったのでしょう。一方で、ジャニー氏が亡くなってからは合議制になったとされています。ただ、創業家の影響力は強かったでしょうね。端的に言えば「創業家の好み」が大きく影響していたことが伺えます。
しかしジャニーズ事務所からSTARTO Entertainmentへと変わった際に「オープンで」といったことを強調していましたし、実際に社長となってからはその点に尽力したとも語っています。
参照:リクルートワークス研究所・STARTO ENTERTAINMENT社長に聞く 意志決定過程を透明化し権力の暴走防ぐ仕組みに注力した1年
さまざまな決定事項に対して社長に意見をする社員も出てきたとあります。この「さまざまな決定事項」にはデビューも含まれると考えてよいでしょう。
つまり、社長だけに気に入られてもデビューはできないと考えられます。社長並びに他の上層部・執行部の人々に「よし、このグループで移行!」と思わせることが求められます。
そのための指標は多々あるかと思いますが、一つにYouTubeの再生回数も挙げられるのではないでしょうか。もちろんあくまでも「指標の一つ」であり、絶対的なものではありません。YouTubeの動画は同じ出演者でも企画によって再生回数が大きく変わります。そのため、平均的な再生回数が一つの指標になるのでは?と考えられます。
その他に影響が出ることといえば下記でしょうか。
もちろん他にもいろいろとあるかと思いますが、YouTubeの再生回数は社外、つまりは一般の我々でも把握できるので単純に比較できます。
折しもYoutubeチャンネルはリニューアルしたばかり。その点は下記で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
ACEes、KEY TO LIT、B&ZAI彼らの未来は?デビューできる?
そんな彼らですが、Youtubeチャンネルも「一周」しました。そこで各グループの再生回数を見てみるとしましょう。

画像:ジュニアチャンネル
※再生回数は2025年6月4日時点
この数字だけを見ると「事務所が半端なく推している」とささやかれているACEesが圧倒的です。
今気づいたんですけど、ジュニアチャンネルのバナーもACEesなんですよね(笑)

画像:ジュニアチャンネル
まだいずれのグループも実績がなく、「横一線」だったはずなのにこれでは「事務所が推している」「事務所の本命」と言われても不思議ではないですね。
ただ、ACEesはステージの動画なので、一概に比較はできないんですよ。
他の3つのグループはバラエティ的な動画なんですけど、ACEesだけはオリジナル曲・4分少々の動画。これだと、比較そのものがナンセンスなんですよね。こういった姿勢にも「ACEesの特別扱い=事務所の猛プッシュ」を感じますが、2週目はACEesもバラエティ的な動画を配信しています。
その結果がこちら。

画像:ジュニアチャンネル
ちょっと配信動画的に4つだけを上手く切り抜くことができなかったのでこちらの画像でご容赦ください。
再生回数は以下となります。
生配信のアーカイブもですが、動画に関してはKEY TO LITが一番回っているんですよね。もちろんこれを以て「次のデビューはKEY TO LIT」とはならないでしょうけど、なかなか興味深い結果ではありますね。
事務所の猛プッシュを受けているACEesではありますが、YouTubeの再生回数に関してはKEY TO LITがリードしています。
なぜ再生回数に関してはKEY TO LITがリードしているのか。これはあくまでも男女を問わずにアイドル好きな管理人の独断ではありますが、いくつか挙げてみましょう。
ちょっと怒られてしまうかもですが、KEY TO LITも大枠では「アイドル」ですが、彼らはバラエティー番組への出演も豊富ですよね。「真面目な答え」よりも「見ている人に受ける答え」を意識しているメンバーが多いので、YouTubeに関しても「見ている人が楽しめる動画」を意識しているんじゃないかなと。
特にその傾向が強いのが猪狩蒼弥さんと佐々木大光さん。お互い元グループではトークのスキルの高さを見せつけていましたよね。それが2人いるんです。実際、ジュニアが「シャッフル」となって新メンバー・ユニットが発表された際、「KEY TO LITが一番面白そう」といった声は多々聞かれました。
Aぇ!groupにも言えますが、ジャニーズやアイドルに興味のない人でも見て楽しめるというか。両者ともにアイドルという枠に留まらない存在ですよね。
一方、ACEesはあくまでもアイドルとして振舞っているというか。彼らがつまらないというよりも、事務所の方針、さらにはKEY TO LITの面々のエンターテイメント性の高さですよね。これはもうどちらが良いとか悪いとかじゃなく、方向性の違いかなと。
あるいみではなにわ男子とAぇ!groupの関係性に似ていますね。「アイドル」を求める人にはACEesやなにわ男子だけど、「楽しさ」「面白さ」を求めるならAぇ!groupやKEY TO LITというか。いわゆるキラキラとギラギラの違いというか(笑)
まぁそれはHiHi Jetsと美少年でも上手く分けれていただろって突っ込みもありそうですが。
そこに、バンドスタイルのB&ZAIとアクロバットの少年忍者。それぞれ個性の違いは出せていますよね。
だからYouTubeの動画ってフィールドだと、どうしてもトークの上手いKEY TO LITに軍配が上がりますよね。それこそKEY TO LITの動画ってKEY TO LITのことをあんまり知らない人でも楽しめるんじゃないですかね?
そこら辺のキャラクターの違いがYouTubeの再生数にも現れているんじゃないかなと。
これはジャニーズに限った話ではありませんが、アイドルのファンの中には「推す」を楽しむ人もいますよね。
純粋にステージ上のアイドルを応援したいって人もいれば、不遇だから自分たち(ファン)の力で押し上げたい。その最たるものがかつてAKBグループが行っていた総選挙ですよね。
今回のシャッフルでは、繰り返しになりますが事務所はACEesを推しているんです。これはもう間違いないでしょう。つまり、このまま何もなければACEesがデビューするんです。そんなことはKEY TO LITのファンも分かっていることでしょう。だからこそです。
ACEesに負けられないんです。負けたらACEesがデビューするんですから。じゃあ自分たち(ファン)ができることは何か。その一つがYouTubeを回すことですよね。繰り返しになりますが、YouTubeの再生回数が多いからデビューできるってことはないでしょう。
ただ、YouTubeの再生回数が増えればSTARTO Entertainment側も多少は考慮する可能性がありますよね。AKB系や坂道系のプロデューサーでもある秋元康はかつてこんなことを語っていました。
「自分でできる子はプッシュしない。自分で頑張って成長できるメンバーは、プロデューサーからの過度なサポートを必要としないため、積極的にプッシュする必要がない。逆に、自分で努力を重ねることができないメンバーは、プロデューサーのサポートが必要。」
だと。このプロデューサーの姿勢が結果的に「事務所のプッシュ」となってしまうんですが、プッシュされていないアイドルのファンからすれば、やっぱり悔しいですよね。
つまり、YouTubeの再生回数はファンの熱量を現しているんじゃないかなと。
「何もなければデビュー確約」のACEesのファンからすれば、そこまで必死になる必要ないですけど、KEY TO LITやB&ZAIのファンにとっては、このままじゃデビューを越されてしまうんです。ましてやデビューできず、ジュニアとしてくすぶっていたら退所してしまう可能性だってあるんです。ファンの熱量も高まりますよね。
周期的には2026年前後にデビューすることが予想されている旧ジャニーズ、STARTO Entertainmentのグループ。つまり、2025年は「そのための勝負の年」でしょうね。
2025年、これからのさまざまな指標を判断材料として「どのグループをデビューさせるか」が決まることでしょう。
デビューを掴むためにはアイドル本人たちはもちろん、ファンの後押しも重要です。
管理人はKEY TO LITを応援していますが、KEY TO LITが大きなムーブメントを生まない限りはACEesがデビューするんじゃないんかな…と。